くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

三回忌

今年は坊やの三回忌です。

一周忌と同じように進めていいのかなぁと、くまのお母さんは考えます。

四十九日の時は、坊やの大学の恩師の先生やバイト先の上司の方が出席したので、葬儀屋さんにお世話になり、お食事までお出ししました。

一周忌は家族のみの法要にしたので、お供え物やお花の手配も自分でしなければならず、負担に思いました。

まずはお寺に連絡して日程確保しないといけないので、くまのお父さんの都合も聞いてからお寺に連絡をしました。

一周忌は去年でしたから、くまのお母さんはフルタイムの仕事をして忙しかったのです。

そんな中で、がんばったなぁと思ってます。

お墓を建てたり納骨したり、忙しい中、がんばったなぁと思います。

今年はフリーターみたいな感じなので、時間はあるんです。

だから、ちょっとは楽かなと思います。

次の年回帰法要は七回忌で2021年になります。

あと4年後、東京オリンピックの翌年。

そういう風に覚えないと、くまのお母さんは覚えられません。

4年後か…

くまのお母さんはどうしているかしら。

くまのおじいちゃんもくまのおばあちゃんもみんな元気でいてほしいなと思います。

 

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whyではなくてhow

(今日はくまのお母さんはいません。)

コロンバイン高校銃乱射事件の加害者の母による手記があるそうです。

息子がどのようにして育ってきたのか、自分は親としてどのように向き合ってきたのかを、幼少期から事件直前のやりとりに至るまで、細かな描写とともに振り返る内容です。

この本の著者は加害者のうちの1人の母ですが、当の加害者本人は自死してしまいます。

本人の日記には「寂しさや憂うつや思い悩む気持ちと、愛を見つけることへの執着」ばかりが書かれていたそうです。

これは息子と共通するところだなと思いました。

「親なら子の気持ちがわかるはず」というほど、現実は単純ではなかったということですが、なぜ?を繰り返しても多分、答えは見つからない気がします。

「これからどうしよう」ということが大事かと思いますが、現実に向き合い続け、悲嘆にくれながら、それでも生きていこうとやっぱり私は思うのです。

 

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パラレルワールド

(今日はくまのお母さんはいません。)

「魂でもいいから、そばにいて 3.11後の霊体験を聞く」という本があります。

東日本大震災失くした家族の「姿を見た」「声を聞いた」「メールが届いた」といった、不思議な体験談をまとめたものです。

私は読んだことはありませんが、ネットでこの本について検索すると、なるほど、そうした現象がパラレルワールドなのかなと思ったのです。

亡くなった人と物語(ナラティブ)を紡ぎながら遺された私たちは生きていくのだと思います。

私が「くまのお母さん」になって、ブログでナラティブを語ろうと思ったきっかけもそこにあるのです。

自死遺族として生きるための術が物語を紡ぐことであり、それは亡くなった人との対話であるかもしれません。

亡くなった大切な人に会いたい時は、その人との物語を紡ぐ場所があればいいなと思います。

そんなカフェをやっぱり作ってみたい。

くまのお母さんのカフェです。

そして、物語は語り手が生きている限り、何度でも紡ぎ直すことができるのです。

 

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くまのお父さんの墓参り

昨日は秋分の日で彼岸の中日でしたが、くまのお父さんから坊やの墓参りに行ってきたというメールがくまのお母さんに届きました。

坊やのお墓をくまのお母さんの田舎に建てたので、くまのお父さんは

「墓参りに行きたい時に勝手にくるから。」

とくまのお母さんに言いました。

離婚しているし、くまのお父さんに会わずに済むならそれが楽なので、どうぞご自由にという感じで言いました。

今年のお盆の時期は、くまのお父さんが墓参りに来た気配はありませんでした。

都会から田舎に新幹線でくるのですから、そうそう何度も来られないでしょう。

そして、お墓に坊やとくまのお父さんが好きなロックバンドのアルバムのなんとかのコピーを供えてきたとメールに書いてありました。

くまのお父さんはいつもピンと来ないことをするとくまのお母さんは思っています。

くまのお母さんはそのお供えを回収しにお墓に出かけました。

香炉の扉の中にあるとばかり思っていたのですが、花立の石の下に挟み込んでありました…

ハァ?

くまのお母さんは、呆れました。

花立の石の重さはどれだけあるのでしょう。

20キロくらいでしょうか。

くまのお父さんはチビですが力自慢なので、風に飛ばされないようにと考えたかもしれませんが、この石をどかしてくまのお父さんのお供えものを取り出すのは、くまのお母さんでも一仕事でした。

くまのお父さんなりの供養の仕方なのでしょうから、仕方ないですかね。

くまのお父さんが好んで聴いたロックバンドの曲を坊やもよく聴いたので、くまのお父さんは喜んでいたと思います。

それでも坊やを傷つけるようなことばかりしていたのも事実だと思うくまのお母さんです。

 

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秋のお彼岸

くまのお母さんは、秋のお彼岸なので坊やのお墓参りに行きました。

くまのおじいちゃんとくまのおばあちゃんも一緒です。

くまのお母さんはお墓に坊やがいるのだとか思いませんが、供養だと思ってお墓参りします。

くまのお母さんより早く、くまのおじいちゃんとくまのおばあちゃんは亡くなるでしょうから、そうすると、くまのお母さんは一人ぼっちになります。

元気なうちはいいのですが、くまのお母さんが死んだらお墓をどうにかしないといけません。

そもそも、くまのお母さんを供養してくれる人はいないので、永代供養にするしかないと思っています。

菩提寺で永代供養もしていますが、時期を見て相談しないといけないかなと思います。

こんなに早く終活を考えるとは思いませんでした。

坊やをあてにしていたのですね。

坊やは坊やの人生があると思って、都会にも出しましたが、くまのお母さんが死んだら後のことは頼めると思っていました。

本当に「これからどうしよう」です。

でもこれから10年、20年先は時代や世の中も変わっているでしょうから、なんとかなるだろうと思います。

 

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雨に濡れない

彼岸の入りです。

お彼岸でもお盆でも、坊やを供養することについてはいつもと変わりありません。

美味しそうな坊やが好きそうなお菓子をお供えして、仏壇を掃除するくらいです。

今日は午前中は晴れていましたけれども午後から大雨と雷でした。

お墓参りは明日か明後日行こうかなと思っていましたので、正解でした。

お墓にお供えした花が大雨に打ちひしがれるのは悲しいので。

今日の午後はちょっとドライブに行こうかなと思いましたが、出かけなくて正解でした。

今夜はくまのお母さんの仲間内の勉強会があるので、それには行くつもりです。

雨雲も落ち着いてきたようです。

 

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ゼラニウムの香り

mochidukino.hatenablog.com

くまのお母さんはアロマトリートメントのサロンに行きました。

精油を選ぶ時、ゼラニウムを嗅いだら、坊やの香りはゼラニウムかしらと思いました。

くまのお母さんは精油の名前と香りをなかなか覚えられません。

やっと、一致しましたよ。

さて、なぜゼラニウムでしょうね。

ゼラニウム精油は、自律神経のバランスを調整する効果により、ストレス性の不調に効果的なのだそうです。

坊やはあちらの世界で、ゼラニウムの香りに癒されているのかしらと思いました。

そして今日は、国民健康保険税の第2期分はいつ納めるんだったかなと思ったのです。

今までもなんとなく気になりつつ、まだいいのかなと思ってました。

ツイッター国保税を納めたと呟いている人がいたからかもしれません。

すると…

期限が8月末でした。

あ、これは督促状からの延滞手数料100円コース!とがっかりしましたが。

督促状は来ていないので市役所に確認すると、督促状の発送は明日なんだそうです。

だから、今日中に支払えば延滞手数料は不要なんだそうです!

さぁ、くまのお母さんは近くの郵便局へ急ぎましたよ。

営業時間内に支払いがすみましたよ。

やったー!

きっと坊やが教えてくれたのかもしれないねって思うことにします♪

 

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