(今日はくまのお母さんはいません。)
コロンバイン高校銃乱射事件の加害者の母による手記があるそうです。
息子がどのようにして育ってきたのか、自分は親としてどのように向き合ってきたのかを、幼少期から事件直前のやりとりに至るまで、細かな描写とともに振り返る内容です。
この本の著者は加害者のうちの1人の母ですが、当の加害者本人は自死してしまいます。
本人の日記には「寂しさや憂うつや思い悩む気持ちと、愛を見つけることへの執着」ばかりが書かれていたそうです。
これは息子と共通するところだなと思いました。
「親なら子の気持ちがわかるはず」というほど、現実は単純ではなかったということですが、なぜ?を繰り返しても多分、答えは見つからない気がします。
「これからどうしよう」ということが大事かと思いますが、現実に向き合い続け、悲嘆にくれながら、それでも生きていこうとやっぱり私は思うのです。