くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

いつか銀河鉄道に

くまのお母さんは、金曜日に都会で開かれる仕事関係の研修会に有給休暇を使って行く予定でした。 坊やが亡くなった件で交渉しなければならない案件が生じていて、困ってしまったくまのお母さんは弁護士会の電話相談に電話したり、相手方とやり取りをしたりし…

そうなのだ

くまのお母さんは自死遺族。 いつもは何でもない振りをしている自死遺族。 何かしら心に引っかかる出来事があると、心身ともにダメージを受けてしまう。 でも、それでいいんだと思う。 心の傷も洗って手当をしよう。 かさぶたにならないようにピッタリとテー…

やっぱり自死遺族

くまのお母さんは、坊やの供養をして、自分も気持ちのコントロールをして、仕事にも行って、毎日がんばって生きています。 それでも心折れそうになる出来事はあるので、そういうときは自死遺族なんだなぁと悲しみにくれるのです。 どきどきしたりむかむかし…

イラストを買った

くまのお母さんは、坊やが好きだったイラストレーターさんの原画がネットで販売されているのを見つけて、買って仏前にお供えしましょうと思いました。 普段だったら絶対に買わない1万円以上もする原画です。 亡くなった人が好きだったものを供えたくなるも…

アパート

坊やの住んでいた都会のアパートの部屋、ネットで入居者募集しているのを見つけました。 部屋の内部の写真を見て、大学入学のために引越しをしたときのこと、たまに坊やの部屋に行き、ご飯を作って一緒に食べたこと、熱を出した坊やに野菜スープを作ってあげ…

お悔やみ

くまのお母さんは、10年前から参加している団体のイベントのお手伝いに行きました。 その団体の勉強会(セッション)に去年は帰省中の坊やを連れて行き、セッション終了後の飲み会にも坊やを連れて行ったのでした。 いろんな大人たちに接することが大切と、…

その選択は間違いです

(今回はナラティブではないので、くまのお母さんはいません。) Twitterでフォローしている納棺師のつぶやきで 「その選択は間違いです」 というフレーズが息子が亡くなる前から気になっていました。 その頃は、私が自死遺族になるとは夢にも思いませんでし…