くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

特別学位記

(今日はくまのお母さんはいません。) 熊本地震で亡くなった大学生に特別学位記が送られたとのこと。 中学生で自死した生徒にも番号がない卒業証書が送られたというニュースを目にします。 卒業って一つの区切りにもなるわけですが、息子は大学4年で亡くな…

カミングアウト

くまのお母さんは、あるところで昔の職場の上司に会いました。 その方は何年か前に定年退職されましたが、まだ仕送りが必要なお子さんがいるのだとか。 その流れで坊やにも一度会ったことがある昔の上司は、くまのお母さんに坊やがどうしてるかを聞いてきま…

卒業式

くまのお母さんの地元の国立大学では今日が卒業式でした。 晴れ着を着てキャンパスを歩く学生の姿を見て、坊やも大学を卒業できたらよかったのになとくまのお母さんは思いました。 坊やのスマホをいじっていたら、ホットメールの受信ボックスが開けるように…

二十歳の原点、ふたたび

(今日はくまのお母さんはいません。) 1年以上前の日記にも書きましたが、高野悦子の「二十歳の原点」は私の好きな本でもありました。 そして、彼女が通った京都の大学にも憧れましたが、私立文系の大学など我が家ではまず経済的に進学先の選択肢にはありま…

悲嘆体験

(今日はくまのお母さんはいません。) 原発事故の災害関連体験によるメンタルヘルスの不調の研究があるそうです。 色々ありますが、とりわけ腑に落ちたのが 「悲嘆体験」といった悲しみの感情はずっと引きずることが示されている。 ということです。 悲しみ…

春彼岸

坊やのお墓は、くまのお母さんの住む町の隣の地区にあるので、お墓参りに行こうと思えば、いつでも行けます。 お墓のそばのスーパーには毎週買い物に行くのですが、買い物に合わせてお墓参りをしたことはありません。 毎朝、家の仏壇にお水とご飯をお供えし…

7回忌

あの大津波から6年。 7回忌なんだなーと感慨にふけるくまのお母さんです。 6年間は長くて短かった。 くまのお母さんは直接の被災者ではありませんが、仕事で何度も被災地へ行きました。 あの頃は、大切な人を亡くしたご遺族の深い悲しみや辛さや悔しさは、…

想いが溢れる3月

あれから6年モードの津波の被災地のローカル局のアナウンサーが 「想いが溢れる3月です。」 と言いました。 くまのお母さんにとって、生まれて初めてのエポックメイキングな出来事だった大津波(地元だけに阪神淡路大震災より自分ごとです。)は、もはや「あ…

Hello

(今日はくまのお母さんはいません。) グラミー賞を受賞したアデルが歌う「Hello」を聴くようになったのは、いつからだったろうと思います。 2015年後半に出た曲なので、息子が亡くなって間もない頃に初めて聴いたんだと思います。 失恋の歌ですが、プロモ…