くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

いつから

くまのお母さんは、今日マチ子さんの複製原画の引き取りに町の本屋さんに行ってきました。

本屋のご主人に

今日マチ子さんはいつからご存知ですか」

みたいなことを聞かれて、くまのお母さんは一瞬、言葉に詰まりました。

くまのお母さんが今日マチ子さんのことを意識したのは坊やが亡くなってからなので、いつからと聞かれるとその話もしなくちゃいけないような気がして、答えたくないなぁと思ったのでした。

「5年くらい前からです…」

とだけ言いました。

コロナ禍でなければ、今日マチ子さんが本屋さんにきていたかもしれないと言うので、コロナが収束したら今日マチ子さんにいつか会ってお話しできたらいいなぁと思いました。

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