くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

三回忌

一足早く雪景色の北国です。

くまのお母さんは坊やの三回忌を済ませて、カルディのコーヒーと上島珈琲店のアーモンドとバターのザントクーヘンで一息入れます。

どうして坊やの供養をしているんだろうと、解せない気持ちはあるのですが、決まりごととして淡々とミッションをこなすという感じなのです。

離婚して13年になるくまのお父さんに三回忌の連絡をして、都会から来るくまのお父さんの送迎をするのも、無事に終えました。

1年前は一周忌をしたので、その時と同じ感じかなと思いましたが、くまのおじいちゃんとくまのおばあちゃんは、やはりそれなりに歳をとった分、何かと見守りが必要なので、その分くたびれたかなーとくまのお母さんは思います。

くまのおじいちゃんは、車の運転をして、タイヤ交換もジャッキを使って一人でやってしまいます。

くまのおばあちゃんは、家事や花の手入れをしています。

だけど、やはり1年前と同じように動けないんだなぁと思いました。

そしてくまのお母さんも歳をとっていくんだなぁと思いました。

坊やは歳をとらないのかなぁ。

昨日、三回忌の準備に追われていると、坊やの香りをいつもより頻繁に感じましたが、今日は感じませんでしたね。

くまのお父さんは、まだ坊やが亡くなったことが悔しくて、1年前と同じことを喋っていました。

くまのお母さんは自分の気持ちを出すのが、やっぱり苦手かもしれないと思います。

でもしょうがないよね。

それを認めるのも大切かなと思います。

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