くまのお母さんは、子どもの頃から言語化が苦手なのだったなと、そういうことをいい歳になってから気がつきました。
言語化が苦手だからナラティブという方法で書いてみているのだけど、自死遺族の悲しみを物語という言葉で表すことに憤りを感じる方もおられます。
まぁ、人それぞれなので自分の感じ方が正しいか間違っているかということではないと思っています。
その辺を上手に言語化できればいいなと思うのですが、くまのお母さんには難しいです。
そこで、「おかえりモネ」の新聞記事です。
くまのお母さんは東日本大震災を経験しましたが、津波は経験していません。
身内や親しい人が津波にあったということもありません。
くまのお母さんは、震災後2か月くらいしてから初めて津波の被害を受けた地域を仕事で訪れました。
4か月くらいしてから、被災した方たちの話を直接聞きました。
「おかえりモネ」で妻が行方不明のままの漁師の
「俺は立ぢ直らねえよ。絶対に立ぢ直らねえ」
という台詞がありましたが、立ち直らなくてもいいんだってことです。
それも物語なのではないでしょうか。
自死遺族も無理に立ち直る必要はないのではと思うくまのお母さんです。