くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

子ども時代の逆境的体験

くまのお母さんは、児童相談所の職員による講義を聴いてきました。

そこで「子ども時代の逆境的体験」という言葉を知りました。

虐待や養育不良など幼少期の逆境的体験が、社会的、感情的、認知的な機能に影響を及ぼし、様々な身体・精神疾患や逸脱行為や飛行・犯罪などの社会的問題を引き起こし、ひいては早期の死を迎える可能性を高くする。

うーん。

坊やも当てはまるのではないだろうか。

くまのお母さんは、坊やが亡くなった理由に当てはまりそうな事象を見つけたら、それを坊やの物語に変換して紡いでいるような気がしています。

坊やを育てていて「死ぬかもしれない」と心配したことはほとんどなかったです。

ただ、くまのお父さんの暴言、暴力がひどくなった頃、まだ小学3年の坊やが死につながることを呟いていたことは聞き逃せないと思ったこともあって、くまのお母さんは児童相談所へ坊やを連れて相談に行っていたのでした。

そして、子ども時代の辛い体験により傷ついた脳は、その後の適切な関わりにより影響を減らすのだそうです。

うーん。

くまのお母さんは離婚して坊やを守ってきたと思ってきたけれど、坊やにとってどうだったのか、くまのお母さんの関わりだけでは足りないほどのダメージだったのかもしれないし、くまのお母さんの実家が経済的に豊かでないこともよくなかったのかもしれないし。

いろいろ難しいなと思うくまのお母さんです。

 

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