くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

坊やについて知らなかったこと

くまのお母さんは、坊やの自作パソコンと周辺機器をパソコンショップに持ち込みました。

自作パソコンって…

想像したより重くて、2階から1階に下ろして車に積み込むだけで大変でした。

ショップに到着して、代車を借りてパソコンを下ろしているとスタッフが駆け寄ってきました。

「息子が中学生の頃に作った自作パソコンで壊れたと言うので処分してほしいし、ハードディスクは使わない。」

と説明しました。

坊やが亡くなったから、という説明は不要です。

スタッフだって納得したでしょう。

このパソコンを使わなくなって5年は過ぎているでしょうから。

ショップのスタッフにパソコンを見てもらうと、自作パソコンならではの説明をしてもらえて、坊やが中学時代に自作パソコン作る時に画像を見るときの画素数を多くしていたとか、坊やの手作り品なのだなぁとひしひしと感じましたが。

いずれ処分する日が来るのならば、重いパソコンを運べるだけの体力がある今でよかったなと思いました。

坊やの自作パソコンは100円で下取りしてもらいました。

証明書みたいなものはとっておくことにしましょう。

処分料は6,000円に消費税です。

そういえば、坊やの遺品整理をしたのは、衣類などを除くと坊やのアパートを引き払った時以来かもしれないとくまのお母さんは思いました。

このパソコンで坊やは自分の世界を広げていったのだなぁと思うと手元に置いておきたいとも思いましたが、やはり今処分できてよかったと思います。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自死遺族へ
にほんブログ村