くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

折り紙

くまのおじいちゃんは冬に入院していました。

同じ病院に入院していた患者さんが折り紙でくす玉を作っていて、それを気に入って退院してから作りたいと思っていましたが、作り方がわからず。

くまのお母さんがネットで似ている折り紙くす玉を見つけて作ってみましたが、花芯の折り方が違うと言います。

あと、同じ色の折り紙でないと満足しないのです。

先日、くまのお母さんはホームセンターで同じ色だけ入った折り紙を見つけて買ってきました。

他の店ではなかったのです。

あーでもない、こーでもないと試してみて、やっとくまのおじいちゃんが満足する形になりそうですが、花びらの部分を5個作って花が1個できて、それを12個貼り合わせなければ、くす玉になりません。

かなり大変な作業です。

折り紙はほとんどしないくまのおじいちゃんですが、なぜかこのくす玉作りは熱心で、一所懸命作ってます。

坊やは折り紙が得意で、幼い頃から自分で折り紙の本を見て、色々なものを作っていました。

坊やが集中している時、舌の先をペロッと出すのですが、くまのおじいちゃんが折り紙を折っている時も坊やと同じ仕草をしているのを発見しました。

えー、隔世遺伝かしら。笑

不思議です。

 

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