くまのお母さんは坊やの大学のお友だちが偲ぶ会を開いてくれるというので、都会に行ってきました。
葬儀に来てくれた子たちはもちろん、葬儀に来られなかった子も集まってくれました。
大学の先生も来てくれました。
坊やの楽しかった思い出を語るゆるい会で、みんなそれぞれに坊やの思い出を語り合うことで癒されたかなと思います。
坊やと仲の良かったしまうまくんが仕切ってくれて、プロジェクターで坊やの写真をスライドショーで映してくれました。
坊やの故郷の隣県出身のカンガルーくんは、葬儀に来られなかったのですが、帰省したときに坊やにお線香を上げに行きたいと言いました。
学祭の準備で坊やにきつく当たったことを謝りたいらしいのです。
みんなそれぞれ心残りがあって、「ああすればよかった、こうすればよかった。」って思うんでしょうね。
でも坊やにお線香あげにきてくれるのは、とってもうれしいのです。
たぶん、死んでしまったからそう思うのかもしれないなと、くまのお母さんは思います。
二度と会えなくなってしまったからそう思うのかもしれません。
いつかまた会えると思っていると、きっと大事なことを伝えないでしまうかもしれません。
東日本大震災のときに痛感したはずなのに、5年も経つとやはり遠ざかるのでしょうか。