くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

小さな旅

坊やの月命日。

くまのお母さんは、坊やが好きだったアニメの聖地巡礼へ行きました。

いつか行きたいって思っていて、ようやく行けました。

池袋駅…くまのお母さんは何十年ぶりかで訪れました。

坊やは亡くなる前、池袋から私鉄に乗って小さな街へ気晴らしに出かけたのですが、池袋駅に戻ってきたら、具合が悪くなったと言ってたことを思い出しました。

くまのお母さんにとって、都会の駅はどこも混雑していて、田舎にはない独特の空気感があって、苦手な場所ではあるのですが。

坊やはそれでも都会が好きで都会で暮らしたかったんですが。

アニメの聖地のスポットにお寺があるのですが、そのお寺でアニメのキャラクターの絵馬やお守り、おみくじが売られていて、もちろん買いました。

御朱印もいただきました。

聖地巡礼のノートにも書き込みをしてきました。

帰宅して仏壇にグッズや御朱印をお供えしました。

そのお寺は、うちのお寺と同じ宗派のお寺でした。

くまのお母さんはいつまで坊やの思い出を辿る旅ができるかなと考えます。

歳を取ってからも時間をかけてでも一人で出かけられるように。

 

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