(くまのお母さんの物語はお休みです。)
「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」
昭和44年に京都で鉄道自殺をした女子大生の高野悦子さんの手記をまとめた「20歳の原点」を学生時代に読んでいました。
私は学生運動があった時代の大学生にある種の憧れがあったのかもしれません。
東大生だった樺美智子さんの「人知れず微笑まん」とか、横浜市大生だった奥浩平さんの「青春の墓標」なども読みました。
当時の私はメンタルヘルスの知識もないので、どうして死ななくてはならないのかが理解できなかったと思います。
私自身がそこまで深く物事を考えたりする能力など持ち合わせていなかったということでもあるのですが。
息子が亡くなったことを聞いて、思い出したのが高野悦子さんのことだったのです。
やばい、彼女とオーバーラップすると思いました。
亡くなるまでの経緯に似たようなところがあるのかなと思いました。
そして高野悦子さんのお母様のこと。
亡くなったとき、京都の下宿で日記を読んだということですが、今なら日記ではなくてスマホだったりするのかもしれません。
どんな思いで過ごしてこられたか。
ネットで拝見した写真を見ると、近年は穏やかな日々を送っていらっしゃるように見えました。
生き抜いていこうという励みになりました。