くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

子どもを亡くすこと

くまのお母さんの同級生のとらくんのお嬢さんが亡くなりました。

新聞のお悔やみ欄で見ました。

とらくんは、くまのお母さんが坊やを亡くして2ヶ月した頃、飲みに誘ってくれました。

その時、お嬢さんが病気だという話をしていました。

予後が良くなさそうだったので、子どもを亡くす体験をしたくまのお母さんと話をしたかったのかもしれません。

SNSのログを見ると、ここ1ヶ月ほど投稿がありませんでした。

調子が悪かったのだと思います。

病気で我が子が亡くなるのと自死で我が子が亡くなるのと、同じような違うような気がします。

くまのお母さんは弔電を送りました。

「ご両親の無念をお察し申し上げます。」

と書きました。

我が子を亡くす無念さはくまのお母さんもわかると思うからです。

病死でも自死でも事故死でも

「どうしてうちの子が?」

という気持ちは同じなのではないかなと思います。

悲しみを乗り越えられるはずはないと思いますから、とらくん一家が何とか日々の暮らしを営んでいくことができますようにと祈るくまのお母さんです。

 

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どんなにつらくてもしなない

それだけで生きていってくれたらいいんですよね。

彼の親御さんの支えには頭が下がる思いです。

我が子にそう思わせることができればいいのでしょうね。

 

くまのお母さんは坊やのことやら仕事のことやらで、2016年は結構つらかったです。

死にたいとまでは思わなかったけれど、メンタルやばめで生きてきました。

でも死ななくてもいつか楽になる時がくると思います。

それは自分の今までのスタイルを更新していく必要はあるのですが。

 

くまのお母さんは離婚前後が人生で一番つらい、一番真っ暗と思っていましたが、それよりもっとつらくて真っ暗なことがあるなんて、想定外でしかありませんでした。

 

それでも生きていきます。

坊やの供養をしながら生きていきます。

 

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ブログ

くまのお母さんは坊やが高校生の頃から子育てブログのようなものを書いていました。

何年かぶりに放置していたそのブログを見てみました。

普通に子育てしてきたと思っていたのに、どうしてこうなっちゃったんだろうなと思いました。

幼稚園から高校時代も坊やの心が折れそうな時がその都度ありましたが、がんばって支えてきました。

くまのお母さん一人の力ではどうにもならなかったんだろうな。

そう思うしかないです。

かと言って、坊やが地元の大学に行けばよかったのにとかそういう問題ではないと思います。

 

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新年

坊やがいない2度目のお正月が来ました。

くまのお母さんは2年ぶりに初詣に行きました。

去年は坊やの四十九日が終わらないので、家の神棚には半紙を張り、神社にも行きませんでした。

毎年欠かさず初詣に行っていましたが、去年は行けなかったんだなぁ。

坊やが亡くなっても神様に手を合わせるくまのお母さんです。

神様仏様がいるのなら、どうして坊やが亡くなるの?と思ったものですが、それでも神様仏様はいるんだと思うのですね。

坊やは御朱印帳を持っていて、御朱印を集めるのが趣味だったので、神様仏様に手を合わせる生活をしてきたんです。

だからやっぱり神社にお参りすることは続けたいと思うくまのお母さんです。

 

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亡くなった息子が帰って来るという話

(今日はくまのお母さんはいません。)

あるイラストレーターの体験した心霊話の漫画が好きで、よく見ています。

石橋式 彼岸の隣人交流記|大石橋.jp|note

第52話を読んで泣けてきました。

赤ちゃんの頃に病死した息子が、15年後に盆と正月になると家に帰って来るという話です。

それもちゃんと成長した姿になって10年ほど続いたそうです。

そんなことがあるんだなぁ。

でもきっといわゆる霊感が強い人だから体験できるのかもしれないなとも思います。

見えなくてもそうやって帰ってきてくれたらうれしいですよね。

 

お正月など嫌いだという自死遺族の方は多いと思いますが、こうして亡き家族が帰省(?)して来ると思えば、楽しみですね。

今日はお正月用のお花を生けて、仏壇の回りをお花でいっぱいにしました。

息子が帰省した時に乗せて走っていた車も洗車しました。

1年前は息子が亡くなったばかりでズタボロの年末年始でしたが、今日は青空が広がっているし、気分が良い年の瀬です。

 

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坊やがいない2度目の冬

クリスマスが終わると、あっという間に年末の慌ただしさにまみれる気がします。

くまのお母さんの会社は今日から年末休業です。

よく晴れた空に冷たい風が吹く師走です。

坊やのバイト先の部長さんが都会からお墓参りに来たいと仰ってくださって、クリスマスのお休みの間に来られたらしいです。

1年経つけれど、こうして遠い田舎町に足を運んでくださることがありがたいです。

今日、坊やのお墓に寄ってみましたら、お花が供えてありました。

きっと部長さんでしょう。

ありがたいです。

冬になり気温も低いので仏壇に飾るお花も結構長持ちしています。

お正月が来るので、新しいお花に変えたいなと思うのですが、まだまだ綺麗に咲いています。

お花屋さんでアレンジメントを買って来てお供えしました。

 

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クリスマスケーキ

今日はクリスマスイブです。

白鳥さんがカフェのクリスマスケーキを配達してくれることになっていたので、くまのお母さんはお茶を飲みながら待っていました。

白鳥さんはくまのお母さんの家に初めて来ました。

仏壇を拝んでくれました。

ずっと気にかけてくれていたようです。

坊やを連れて白鳥さんのカフェに1度行っただけでしたけれど。

白鳥さんは

「くまのお母さん、生きましょうね。」

と言いました。

「頑張らないで周りに甘えましょうね。」

と言いました。

くまのお母さんは、一人で頑張るタイプなんだよなぁと思いました。

風邪もまだ完全に抜けてないので、白鳥さんのカフェのクリスマスケーキで癒されましょうか。

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