くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

夜泣きをする子

夜泣き外来かー。

坊やは夜泣きが頻繁で長く続きました。

そうか、睡眠障害だったのかもしれないなーとくまのお母さんは思います。

夜泣きをしない頃でも夜中の1時にご機嫌で声を出して寝なかったのでした。

親の方が寝おちていましたね。

子育てもがんばってきたんだけど、努力は結果につながらないってくまのお母さんは最近になって知りましたよ。

くまのお母さんは専門職だから、坊やのメンタルヘルスケアに心を砕いてきましたよ。

死んでしまう前に相談してほしかったって嘆くママたちは多いけど、それは可能性の話だとくまのお母さんは思います。

高橋まつりさんは亡くなる直前に、お母さんに遺書と思われる内容のメールを送っていました。

それを読んだまつりさんのお母さんは「死んではダメよ。」と電話したと言います。

まつりさんのお母さんはすぐに上京してまつりさんの元へ駆けつければよかったでしょうか。

くまのお母さんは坊やがなくなる直前まで電話で話をしましたけれど、死にたいって坊やは言わなかった。

専門家のくせにリスクアセスメントができていなかった。

そんな思いでいたくまのお母さんですが、どうしたら坊やを助けることができたでしょうか。

www.kobe-np.co.jp

 

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生きていればいいことがある

死にたいという気持ちで生きていく。

死にたいと思いながら天寿を全うする。

死にたいと思いつつ、いいこともある。

基本、死にたいけれど生きていく。

そんな人生でもいいのかな。

いいことってね、宝くじが当たるとか、幸せな結婚をするとか、いい会社に就職するとか、そういうことのみならず、今日食べたご飯が美味しいとか、心が弱っているときに支えられたとか、猫に癒されたとか、そんなことだとくまのお母さんは思います。

そんな日々の暮らしで見つけるいいことは、誰かにとってはいいことと呼べるものではないかもしれません。

当たり前のことだと。

楽に生きる方法は必ずあるとくまのお母さんは信じています。

坊やの生き抜いた人生を大切にしつつ、くまのお母さんの人生も大切にしていこうと思うのです。

 

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フォロワーさん

坊やのTwitterのフォロワーさんで、坊やが亡くなる直前までやり取りをしていた女の子がいます。

くまのお母さんは坊やのスマホを見て知りました。

坊やが亡くなってからも、時々思い出してくれているみたいで、たまにメッセージがきます。

昨日もメッセージくれていました。

ありがたいなと思います。

くまのお母さんは彼女とやり取りしたいなと思うのですが、まさか親が亡くなった子のスマホを見ているとは思わないだろうから…

大学を卒業して仕事をがんばっている彼女に、くまのお母さんは心の中でそっと応援をしているのです。

生きてくれてありがとうと。

 

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いい子にしていたのにね

このツイートを読んで、くまのお母さんは家族を亡くした人すべてに当てはまるんじゃないかと思いました。

でも悪い子だったから家族は亡くなったと考える方が、自分が楽なのかもしれないとくまのお母さんは考えます。

いい子か悪い子か、それは関係のない部分です。

自責の念を持とうとそうでなかろうと、大切な家族が亡くなったことは事実でしかありません。

自責の念を持っても亡くなった人の肉体は今世に戻ってきません。

パラレルワールドで会えれば別ですが。

くまのお母さんは、つらいときにつらいと自覚しないようにして生きてきたので、楽になりたいと思います。

 

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天使ママ

「ママにしてくれてありがとう」

っていう気持ちは、くまのお母さんにもありました。

って、過去形ですかって感じですね。

坊やがいた日々は過去でしかないということ。

悲しすぎる現実とともに生きること。

 

 

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仕事で失敗したこと

くまのお母さんは、あまり仕事の失敗で落ち込むとかないのですが、今日は「失敗したーっ」て思いました。

顔から火が出るとはこのことでしょうか。

謝罪はしましたし、相手方も納得してくださったようですが、いろいろムカつく案件でした。

さぁ、ここでどう反応するかが問題なのですよ?

この出来事に対してどう反応するか、くまのお母さんが自分でコントロールするんですよ?

感情のなすがままではなくてね。

謝らなくてはいけない人がもう1人いて、今日は連絡がつかなかったので持ち越しです。

仕方ないですね。

くまのお母さんだけではなくて、世の中には仕事でミスしたということはあちこちであるんでしょうね。

そして、怒りや恐れや不安やネガティブな感情に苛まれてしまう人もいるんですよね。

くまのお母さんは「あーあ」って落ち込み気分で車で帰宅しました。

すると、仕事中や通勤時にはほとんど感じない坊やの香りがしたんですよ。

坊やが慰めてくれてるのかなって思いました。

坊やもアルバイトしていていろいろトラブってしょげていたこともありましたっけ。

そうね、坊やのお母さんだもの。

そんなくまのお母さんです。

 

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同じ体験もどう感じるかで結果が違う

Twitterでそう呟いている人がいて、腑に落ちたところがあるくまのお母さんです。

普通はとか一般的にとか大部分のとか、決して一緒にはならない部分はあるのかと。

自死遺族は幸せを感じたらおかしいのでしょうか。

自死遺族はいつも人の目を気にして俯いているものでしょうか。

共有できるのは、大切な家族を自死で失ったという体験です。

遺族の気質や環境、続柄などで、どう感じるかは違うのだろうと思います。

くまのお母さんは、自死遺族ということを公開して活動しているシンガーソングライターのミニライブを聴きに行きました。

とてもパワフルなエネルギーはどこから来るんだろうと思いますが、それでも亡くなった人への想いは何十年経っても変わることがないのでしょう。

 

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