なぜか2000年のカレンダーを見つけました。
くまのお母さんとくまのお父さんと坊やと3人で暮らしていた頃です。
坊やは小学1年生でした。
雑誌の付録の書き込み式カレンダーで、きっとキッチンで使ってたものです。
家族の予定がポツポツと書いてあります。
6月15日のところに坊やのたどたどしい文字が書かれていました。
初めは何て書いてあるか、くまのお母さんにはわかりませんでしたが、今また見てみると
「おじぎそう めがでる」
と読めました。
おじぎそうとか育てていたっけ?
完全に記憶にありません。
でも坊やが書きたかったんだな。
坊やが生きていた記録です。
くまのお母さんは坊やの歳を数えることは滅多にありませんが、坊やは24歳になります。
24歳の坊や。
何をしているのでしょうか。
坊やの同級生たちは、働いたり、再び大学生になったり、結婚したり、子どもができたり。
すべて坊やの人生にはなかったことです。
坊やのいない人生を生きているくまのお母さんは、また寂しいクリスマスを迎えます。