くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

貧困家庭の子

くまのお母さんはシングルマザーになって、正社員で働くことが叶わず、ずっと非正規で働いてきたので、どちらかといえば貧困家庭でした。

どちらかと言わなくても、坊やが国立大学に入って授業料の全額免除を受けられるくらいは貧困でした。

くまのお母さんは貧困家庭の子でも貧困のスパイラルにはまらないでやっていけるというケースをたくさん探して、坊やも優秀なんだからやっていけるはずと思っていました。

でもデリケートな坊やにはそれはなじまないことだったのでしょう。

くまのお母さんは、坊やを他の誰かと比べてしまったんですね。

坊やの気質に寄り添えていなかったのかもしれません。

それでも、すごく厳しい環境で生き抜いている人だっているのに、坊やには困難なことだったのかと納得することも、くまのお母さんには容易ではないです。

 

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