くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

令和の誕生日

また坊やの誕生日がきました。

くまのおじいちゃんは、今年も坊やの誕生日のことを言いました。

くまのお母さんは今年もケーキ屋さんに行ってケーキを買って仏壇にお供えしました。

北国の令和最初の冬は、もうすぐ春が来そうな勢いです。

でも今週は気温が下がるらしいです。

坊やが生まれたときは、真っ白な雪が眩しかったです。

今日のケーキは坊やが生まれた病院の隣のケーキ屋さんで買いました。

NHK土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」を見ています。

第3回は、避難所になった小学校の校長先生が仮設住宅で1人で住んでいるのですが、米がなくなったら死のうと思ったとかいう場面がありました。

その瞬間、近所の子育て中の女性が差し入れを持ってきて。

校長先生は涙を流して米を買いに行こうと思うのです。

震災がなかったら、みんな幸せに暮らしていたのかな。

幸せとは思わなくても小さな楽しみを見つけられてたのかな。

つらくても生きていればいいと思えれば。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 自死遺族へ
にほんブログ村