くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

死にたくなったのは薬のせい?

くまのお母さんは仕事絡みで、ある専門書を読んでいましたら、メンタルクリニックに通院して服薬していた息子が自殺をしたのはクリニックの院長のせいだと言って母親と叔父がクリニックに怒鳴り込んできたという話を目にしました。

院長は患者とよく話をして慎重に投薬していたということでした。

それでもSSRIの薬は若者には衝動性の副作用が強く出る恐れがあるらしく。

うーん、精神科領域の薬は難しいとくまのお母さんは思いました。

怒鳴り込んできた母親は、息子が中学時代に離婚したのでそのことが自死に影響していたのだろうという思いをクリニックの院長に話すことで、院長を訴えるとかいう行動には出なかったのだそうです。

受診のきっかけは職場関係のことで適応障害だったそうです。

なんだか、坊やに似ているかもしれないとくまのお母さんは思いました。

くまのお父さんは、坊やが亡くなってすぐに坊やが通っていたクリニックに行ってみるとか言ってましたが、主治医に会うとかいうことまではしなかったようです。

薬を飲まなければよかったのか。

辛い気持ちはどうすればよかったのか。

坊やだっていろんなところに相談していたんです。

くまのお父さんが一番の原因だとくまのお母さんは思っています。

面会交流なんてしない方がよかったかもしれません。

せめて大嫌いなくまのお父さんの思い出が増えないでほしかったと思うくまのお母さんです。

 

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