坊やがこの本を読んでいたら、死なずに済んだでしょうか。
そもそも、この本は「今」生きている人のためのものです。
やっぱり「たられば」になってしまうしかないんですが。
だから、「もし坊やが…」「もしくまのお母さんが…」などと考えるのは現実に向き合っていないということになるのかもしれません。
自死遺族は自責に苛まれるのがデフォルトみたいなところがあると、くまのお母さんは思います。
そして真実は、どんなに自責の念を抱いても、亡くなった人は彼岸の向こうにいるということ。
量子力学を使って自由に彼岸と此岸を行き来できればいいのにね。