くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

お彼岸の準備

坊やが亡くなって、3度目の春彼岸がやってきます。

くまのお母さんは、だいぶ前から祖父母のお墓まいりには行かなくなっていて、彼岸といってもスーパーで彼岸団子を買って食べるくらいでした。

坊やが生きている間は。

坊やが亡くなったので、そして、お寺で法要を営んで戒名もつけていただいたので、仏教式で彼岸にはお墓まいりに行くのです。

仏壇も掃除して、お花も新しく換えました。

坊やの部屋の掃除をするような感覚です。

彼岸の他に祥月命日だとか、季節のイベントに合わせて仏壇の掃除をするくらいがちょうどいいような気がするのです。

坊やの好きだった飲み物もお供えしました。

坊やは晩年、バイト先の同僚に影響されて喫煙者になっていたんですが、さすがにたばこを供える気にはなれません。

坊やの好きな漫画家さんの新刊が出たら買ってお供えしましょう。

坊やがいない春がまたやってきました。

 

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