くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

死なないことを選ぶ

(今日はくまのお母さんはいません。)

news.yahoo.co.jp

自死する人は、それ以外に選択肢がないと思っているのだろうけれど、そうではないということです。

自死以外の選択肢を選んでもらうようにできればいいのでしょうか。

私は昔、不登校気味の小学生のところへ家庭訪問したことがあります。

低学年だったせいもありますが、学校へ行きたくない気持ちには寄り添わなかったと思います。

だからと言って、「学校は楽しいよ」という「嘘」も言いません。

私自身が学校を楽しいと思わなかったことが多かったので、私は学校が楽しいと思っていないからです。

それでも登校させることに成功しました。

どうしたかというと。

「今日の給食はひな祭りメニューだよ。デザートのケーキ、楽しみだなぁ。」

と言ったのです。

学校へ行きたくなる理由が見つかれば、登校するんですね。

私は、そういう方法がうまくいったのは、子どもが相手だったからかなと思っていましたが、大人でも同じことなのかもしれないと最近は思います。

生きる理由は些細なことでいいと思います。

その些細な理由を積み重ねて、明日も生きて欲しいのです。

 

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