くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

エンディングノート

くまのお母さんは、今のことに意識を向けて暮らしたいと思うのです。

過去と未来に目を向けたくないのかもしれませんが、それでも坊やが生きていた過去と坊やがいない未来は考えざるを得ません。

坊やが生きていたらこうだったのにな、ああだったのになと思うことはあまりないのですが、くまのお母さんはこれから先は「天涯孤独」という身の上になるのかなと思うと心細いのです。

離婚しているし、一人っ子だし、坊やの他に子どもはいません。

自分が死んだ後のことを誰かに頼む必要があるのかしらと考えるのです。

世の中のおひとりさまはそこのところはどうするのでしょう。

今頃は親族がいても亡くなった人の引き取りなど断るケースも多いようです。

くまのお母さんには、いとこが大勢いますので、誰かと親しくしていればよかったのかもしれませんが。

元気なうちに老後の準備をしなくてはいけないなと考えるくまのお母さんです。

 

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