くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

大みそか

くまのお母さんは、坊やが亡くなってから年賀状を書いていません。

坊やが亡くなった翌年の新年は、年賀状が来た人に欠礼のハガキを出しました。

今年は、誰にも年賀状を書きませんでした。

「おめでとうございます。」

という挨拶もしませんでした。

職場では

「今年もよろしくお願いします。」

と言いました。

年賀状も大事だと思いますが、自分がめでたいと思わないのに「おめでとう」でもないだろうと思うのです。

それと、最近はリアルの友人知人とSNSでつながっているというのもあります。

メールで新年の挨拶をしたりもします。

3回忌も過ぎて、坊やを思い出して涙が出ることも少なくなりました。

くまのお父さんと離婚しても、坊やの親権はくまのお母さんが持っていたこともあり、くまのお父さんの親戚とも年賀状とか電話のやりとりはありましたが、坊やが亡くなってからは、向こうから何も連絡をしてこなくなりました。

お悔やみの言葉もありませんでしたが、それは気にしていないのです。

今年は仕事をしない期間が思いがけず長くなってしまいましたが、やはりストレスは減ったと思います。

結構リセットできたような気がします。

去年は忙しくしていて坊やを亡くした悲しみにあまり向き合う余裕がなく過ぎました。

坊やが訪れた土地やお店に行ってみたいと思いましたが、半分も達成できていません。

収入が少なくなったので余裕がないせいもあります。

今年は働かないで暮らすことに慣れるので終わった気がします。

来年はどんな年になるかな。

もっと気持ちを言語化できればいいなと思います。

 

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