くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

大学のFacebookページ

くまのお母さんは、坊やの大学のFacebookページがタイムラインに出てきたので、きれいな紅葉の写真に思わずクリックしていました。

くまのお母さんは坊やの大学に何度か訪れましたが、紅葉が一番きれいな季節には訪れていなかったなぁと思いました。

坊やはこの大学で4度目の秋まで過ごしていたんだな。

4度目の秋の風景は坊やには何のなぐさめにもならなかったのでしょうか。

それとも自然の力では癒されなかったのでしょうか。

坊やはつらすぎて大学の親しい先輩方に本当にギリギリまで相談していましたが、坊やは救われなかったのでしょうか。

それよりもっとショックな出来事が引き金を引いてしまったのでしょうか。

それがなければ坊やはここ(現世)にいたのでしょうか。

くまのお母さんは坊やの大学のFacebookページをフォローしようかなと思いましたが、やめました。

ホームカミングデーの投稿など見ると、坊やはホームカミングデーには行かれないんだものと思って悲しくなったからです。

坊やの大学は本当にいい大学だったと今でもくまのお母さんは思っています。

くまのお母さんが中学時代に憧れた大学だからということを割り引いてもです。

坊やが亡くなった時、学長先生名義でお悔やみのお手紙をいただいたことも嬉しかったのです。

願わくば、坊やのお友だちや先輩には、坊やの命日にこちらへ来なかったとしても、思い出してもらえたらくまのお母さんはうれしいです。

 

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