くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

止められない自死

(今日はくまのお母さんはいません。)

去年の毎日新聞「医療プレミア」の記事ですが、参考になったので記録のためにシェアします。

mainichi.jp

ゲートキーパー養成は国の「自殺対策」として行われている事業の一つです。

私は仕事でゲートキーパー養成に関わっていました。

 「自殺対策」の仕事に携わっていたのに、我が子を亡くした悲しみに加え、自分のしてきたことが否定されたような気分になりました。

ゲートキーパー養成は何の役に立つのかわからないと思いました。

言葉で止められる自殺と、言葉ではどうしても止められない自殺がある。」

これははっきりと言語化できていたらよかったと思っています。

ゲートキーパーは本当に入り口の入り口 でしかないということ。

自死の危機にある人に対して、傾聴だけでは止めることはできない、他人や専門機関に繋げるだけでも止めることはできない。

素人ができることは本当に限られています。

それでも死なないでほしいとあなたが死んだら悲しいと、伝わるようにしたいです。

本当に死にたい人は死にたいそぶりを見せないような気がします。

だから「じゃあまたね。」っていつものように別れてしまうのだと思います。

大切な人が死にたいと考えているなんて信じたくないのです。

 

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