くまのお母さんは銀河鉄道にやっと乗ることができました。
空の彼方へ片道切符で行く銀河鉄道ではなくて、地上を力強く往復する銀河鉄道に坊やを乗せてやりたかったなと思いました。
でも今日はきっとくまのお母さんと一緒に坊やも銀河鉄道に乗っていたように思います。
宮沢賢治の本は難しくてくまのお母さんにはよくわからないけれど、お利口な坊やは宮沢賢治の世界観を理解できたのだろうなと思っています。
銀河鉄道の沿線は、くまのお母さんが若い頃に過ごした町です。
銀河鉄道の終着駅は、大きな津波が来てから、いろんなものがなくなって駅前もすっかり変わってしまいました。
でもくまのお母さんにとって、坊やが亡くなってしまったことが大きすぎる喪失なのです。