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くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

1年前②

くまのおじいちゃんの手術の日、坊やがくまのお母さんに電話をかけてきました。

電車の中で倒れて救急車で大学病院に搬送されたというのでした。

パニック発作のようだったので、おさまれば大丈夫でしょうとくまのお母さんは思いました。

坊やはとてもつらかったと思います。

本当はすぐに坊やのアパートに行ってあげればよかったのです。

でも、くまのおじいちゃんの手術も長引き、坊やも回復したようなのでいいかなと思いました。

くまのおじいちゃんが退院したら、坊やのアパートに行くからねとくまのお母さんは言いました。

 

ところが、坊やのアパートに行く日が近くなって、今度はくまのお母さんがメンタル不調になりました。

職場の人間関係が原因ですが、くまのおじいちゃんのことなども重なっていたかもしれません。

体が動かなくなってしまいました。

くまのおじいちゃんの退院の世話をするだけで、いっぱいいっぱいでした。

 

坊やの就職祝いもしたかったけど、くまのお母さんには都会に出かける気力がありませんでした。

坊やのところに行けないと坊やに伝えたら、坊やは寂しそうだった気がします。

行きたかったけど都会を歩く気力がありませんでした。

くまのお母さんは大学病院の精神科を受診して先生に話を聴いてもらって、薬は飲まずに動けるようになりました。

 

坊やは就職が決まって希望が開けたかなと思ったところに、好きな女の子のことでとてもショックな出来事があり、それが直接の引き金になったようでした。

初めてリストカットをしたという次の日でした。

信頼する大学の先輩2人と最期までLINEのやり取りをしていたようです。

くまのお母さんとも電話で話していました。

坊やが電話してきたのではなく、くまのお母さんが電話をかけたのです。

いろいろ心配だったから。

虫が知らせたとか思いません。

いつも1週間に1度は電話で話していましたから。

でも坊やはくまのお母さんが電話をしてきたのは、何かわかって電話かけたと思っていたみたいでしたが。

 

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