くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

離婚

くまのお母さんはくまのお父さんと離婚しましたが、離婚したと坊やにきちんと言いませんでした。

今までの状況から賢い坊やはわかるでしょうと思っていました。

現実と向き合うことがくまのお母さんにはどうも苦手なのです。

坊やの自己肯定感の低さはくまのお母さん譲りかもしれません。

でも賢い坊やが自己肯定感が低いなんて信じられませんでした。

客観的に見て能力があるのにと思いました。

 

貧困母子家庭なのだという現実を坊やに理解してほしいと思っていましたが、くまのお母さんこそ現実に向き合っていなくて逃げていたのかもしれません。

自分を守るためにです。

自分を守れなくては我が子を守れないと思うのです。

 

今になれば、どうしようもないことばかりですが、くまのお母さんは今を生きるしかないと思っています。

それが現実と向き合うことでもあると思います。

 

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