くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

回想

坊やがメンタル不調を訴えるようになったのは、大学3年の夏でした。

そもそも大学進学で都会に引越してからの坊やは、風邪を引きやすくなり、水ぼうそうに罹り、口内炎にも悩まされ、インフルエンザにも罹っていました。

くまのお母さんと一緒に暮らしていた頃は、風邪一つ引かない、お腹もこわさない、虚弱そうな見た目とは違って健康な子でした。

 

坊やの入った幼稚園は裸足保育でした。

そのおかげで、家では靴下をはかない子だったので、それで丈夫になったかと思っていました。

 

寝付きが悪かったり手のひらに汗をかくのを気にしたりしていたのは、高校生の頃からでしたけれども、自律神経の不調かなと思っていました。

大学3年の夏に彼女にふられて、そのときに

「坊やくんは自己肯定感が低い」

と言われたことがすごくショックだったみたいです。

自分の生い立ちやらくまのお父さんとの関係やら、もやもやすることばかりだったと思います。

 

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