くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

花束は

宇多田ヒカルの曲「桜流し」はニューアルバム「Fantôme」に収録されています。

くまのお母さんは「桜流し」という曲を知りませんでした。

映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の主題歌とのことですが、歌詞を読むと東日本大震災で犠牲になった人々へ捧げる歌のようです。

そしてやはり震災の犠牲者ではなくても亡き人に捧げる歌なのだなと。

坊やが亡くなってから、亡き人に捧げる歌の受信感度が高くなっているくまのお母さんですが、震災の後に坊やが亡くなる前に「桜流し」を聴いていたらどういう風に捉えていたのだろうと思います。

 

あの大津波でたくさんの人が大切な人を亡くしました。

亡くなった人を思いつつ毎日を懸命に生きる人たちが殆どだと思いますが、亡き人を追いかけていった人もいるそうです。

くまのお母さんは「命を大切に」ということより「今を生きる」ことにシフトすべきではないかと思います。

「命を大切に」って他人事のようにしか聞こえないのです。

 

そして、この記事を読んで「花束」の意味を考えました。

blogos.com

亡くなった人は生きている人の中でいつまでも生きているのですよね。

言語化できてうれしいです。

そして花束は生きている人をなぐさめるものでもあることを。

くまのお母さんはお花を仏壇に供えることをこれからも大切にしていきます。

 

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