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くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

夏休みの終わり

坊やの大学のお友だちがお墓参りに来てくれました。

途中、いろいろアクシデントに見舞われたものの、無事に坊やのお墓へ案内できて、くまのお母さんはホッとしました。

坊やの大学の同級生たちは、留学して大学5年目だったり院生だったり社会人だったりで、坊やが経験することのない人生を歩んでいくんだなと眩しく思いました。

学生の子たちが夏休み最後の週末を利用して、坊やのお墓参りに来てくれたようです。

 

彼らはお花とお線香を供えてくれました。

坊やはどこかで見ているかしら。

坊やは大学2年の頃までは、彼らと遊んだりして楽しそうだったし、きっと大学時代で一番楽しい時期だったと思います。

ところが、4年生になった坊やは

「俺には大学に友だちがいない」

などと言うようになりました。

寂しがりの坊やは、いつも一緒にいたりLINEを頻回にやり取りしたりしたかったのでしょうか。

そんな単純な問題でもないような気もするのですが。

坊やの友だちは坊やのことを友だちだと思っていてくれるから、都会から遠く離れた田舎の街まできてくれるのです。

 

坊やの大学の友だちにはこれで3回、会う機会がありました。

坊やが亡くなってからというのが悲しいですが、それでも坊やをたまに思い出してくれるのが、くまのお母さんには何よりのなぐさめになります。

 

温泉に泊まって観光地をレンタカーでまわるという彼らを見送って、くまのお母さんはまた彼らに会えますようにと願うのです。

 

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