くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

扶養家族

くまのお母さんは、正社員の仕事を探しにハローワークへ行きました。

窓口の担当者が

「扶養家族が1人と登録されていますが、変わりないですか?」

と聞きました。

扶養家族がいるかどうかなんて、求職情報として必ず必要なんでしょうか。

「いません。」

と答えると、

「登録したときもいなかったということですか?」

と答えたくないような質問を窓口の担当者がします。

「いいえ。」

「親御さんですか。」

「…子どもです。」

「じゃあ就職して扶養でなくなったということですね?」

「はい。」

余計なこと言いたくなかったし、この担当者はデリカシーがないように見えたので答えるのすら嫌な気分になりました。

 

嫌な気分になったけど、こんなことも想定内なんだろうなとくまのお母さんは考えることにしました。

 

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