(今日はくまのお母さんはいません。)
生まれながらに脳に重い障がいを持ち、10歳でその生涯を終えた男の子の話です。
「いつ終わるとも分からないのなら、毎日を大切に生きることしかない。自分の分身のように大切なわが子を失うという恐怖は拭えなくても、今までだってそうしてきたように幸せに生きることができる。失うものを数えるのではなく、今あるものに目を向け、後悔のないように生きようと思うようになりました」
と男の子のお母さんは語ります。
「今あるものに目を向け毎日を大切に生きる」
ということは私自身も日々思うことです。
いろんなことをがんばったり、耐えたりしてきたけれど、報われないという思いを抱き続けるのではなく、やはり今を大切にするしかないのだと思います。
私の生き方や子育てが間違っていたから息子が亡くなったのではないのです。
「世の中に正解はなく、死ぬ以外は“絶対”はないということを身をもって経験したことで、僕の中で何かが振り切れた。」
と男の子のお父さんは語ります。
死ぬ以外は絶対はないという感覚、私も息子を亡くしてから感じています。
毎日のストレスとかいろんな出来事って、死ぬことに比べたら全然大したことじゃない。
前向きになろうと努力しなくても自分がやりたいことをやる。
それですべてOKなんじゃないかなと思います。
このご夫婦は学生時代からの付き合いを経て結婚したそうですが、息子もそんな風になりたかったんだと思います。
でもね、何者にもならなくていいんだって。
うちの猫が何もしなくてもかわいがられるように。
今更だけどね。