くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

4月1日

今日から新年度です。

くまのお母さんは仕事がなくなったので、家でのんびりしています。

坊やが生きていたら、今日は入社式のはずだったでしょう。

都会の大きな会社。

坊やがやりたかった仕事。

それだけでは、抑えにはならなかったのでしょうか。

 

坊やが亡くなった日、坊やは入社予定の会社に行ってスマホで写真を撮っていました。

何を思って会社に行ったのでしょう。

4月からここで働くんだっていう生きる意味を思い起こすためでしょうか。

 

就活に苦労して、卒論を書くのに苦労して、バイトもがんばって、体調が悪いのもコントロールできるようがんばっていたはずでした。

くまのお母さんがわかるのはそれくらいです。

女の子との関係とか友だちとの関係とか、坊やの物事の受け止め方はわかりません。

 

もっと、気楽に生きられたらよかったのにと言うのは簡単です。

気楽に生きられない根本的な原因は、やはりくまのお父さんとの関係だったのかなと思うくまのお母さんです。

 

 

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