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くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

退職した

くまのお母さんは、今日で今の会社を退職しました。

職場のイヤなことに我慢できなくなったからです。

10年も働いた会社で、愛着があるのですけれども、仕方ないです。

 

くまのお母さんが退職することを聞いた、仲のよい社員のきつねさんがランチに誘ってくれたので、会社のそばのホテルのレストランに行きました。

きつねさんの上の子どもと坊やは高校の同級生でしたが、くまのお母さんはきつねさんに坊やが亡くなったことを伝える機会がありませんでした。

でも黙っていてもこれからのおつき合いもしていく中でうまくないなと思って、きつねさんに坊やが自死したことを話しました。

 

そうしたら、きつねさんはみるみる目を潤ませて泣かれてしまいました。

「ごめんね、ごめんね。」

とくまのお母さんは言いました。

 

何だか先に泣いた者が勝ちかなって、ふと、くまのお母さんは思いました。

くまのお母さんは、泣きたいのを我慢しているわけではありません。

泣きたいときは泣こうと思っています。

 

退職のセレモニーで花束をもらったので、くまのお母さんは家に帰ってから、仏壇のお花を花束のお花に取り替えてみました。

春らしいピンクのお花がいっぱいです。

明日から4月。

坊やのいろんな手続きの残りを済ませたり、坊やの洋服の整理をしたりしながら、のんびりする時間もいいかなと思います。

奪われたパワーを取り戻す時間を作りましょうと、くまのお母さんは思いました。

 

 

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