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くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

いつか銀河鉄道に

くまのお母さんは、金曜日に都会で開かれる仕事関係の研修会に有給休暇を使って行く予定でした。

坊やが亡くなった件で交渉しなければならない案件が生じていて、困ってしまったくまのお母さんは弁護士会の電話相談に電話したり、相手方とやり取りをしたりして、とてもストレスでした。

金曜日に弁護士さんと面接をしなければならなくなり、都会に行くのはキャンセルすることにしました。

研修会参加で10年ぶりで会える知人もいたので、楽しみにしていたのですが、仕方ありません。

今の優先順位が高いものをすることが大事です。

 

この件で、別れて暮らすくまのお父さんとまた連絡を取らなければならず、いつまでこんなことが続くのだろうと、くまのお母さんは冬の終わりの空を見上げてため息をつきます。

 

小さな坊やを抱えて、坊やとくまのお母さんが一番幸せになれる方法を考えて、くまのお父さんのお家から田舎に逃げてきたのです。

くまのお父さんにいじわるされることもない生活の中で、坊やはすくすく大きくなったはずでした。

勉強もできたので憧れの都会の大学にも合格できました。

 

くまのお母さんはメンタルヘルスの知識があるので、できることはしてきたのですが、坊やを守りきれなかったことが悔やまれます。

だけど、くまのお母さんはこれ以上何を出来たのだろうとも思うのです。

故郷の銀河鉄道は、春になるまでその汽笛を鳴らすことはなさそうですが、いつか銀河鉄道に乗って坊やの行った先に思いを馳せることが出来ればと思います。

 

 

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