くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

お葬式

くまのお母さんは、同級生だったあらいぐまの看護師長さんのお葬式に行きました。

病院の看護師さんらしい人たちがたくさん来てました。

看護協会のお偉方の皆様も同級生たちもたくさん来ました。

 

あらいぐまの看護師長さんは独身で、お母様と二人暮らしでした。

何歳だって子どもに先立たれるのはつらいことです。

親が子どもの葬儀を出すのはつらいです。

 

くまのお母さんは坊やが亡くなったことは、SNSをやっている友人と会社の人にしか知らせていませんでしたので、くまのお母さんの同級生で知っている人はいません。

でも久しぶりの再会で、同級生のひつじの看護師さんが

「坊やはどうしてるの?」

と聞いたので、くまのお母さんは

「坊やは死んじゃった。」

と答えました。

「えーっ!どうして…」とひつじの看護師さんが言うのと

葬儀の会場で前列に座っていた人たちがこっちを振り向いたのが同時でした。

ひつじの看護師さんは、坊やがまだ小さい頃、うちに遊びにきてくれたことがあったのです。

 

どうしてなのかしらねぇ。本当に。

でも自死とは言いません。

お察しくださいという感じです。

 

SNSで坊やが亡くなったことを知ってお悔やみのメッセージをくれたカピバラ助産師さんも、あらいぐまの看護師さんのお葬式に来ていたので、くまのお母さんは久しぶりに話をしました。

みんな、くまのお母さんをなぐさめてくれます。

ありがたいと思います。

 

 

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