くまのお父さんは坊やとくまのお母さんと別れて暮らしていました。
くまのお父さんは坊やが生まれたとき、とても喜びました。
でも、坊やをかわいがっているつもりでも、坊やを泣かせてしまうことがありました。
くまのお母さんが、くまのお父さんにいじめられるのを見て育った坊やは、くまのお父さんみたいな父親になるまいと心に決めていました。
坊やが小学生の頃、くまのお母さんは坊やを連れてくまのお母さんの田舎へ帰りました。
坊やは大きくなると憧れの都会の大学に進学して、充実した大学生活を送っていました。
くまのお父さんとも時々は一緒に食事をしたり、洋服やいろいろなものを買ってもらいました。