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くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

望郷じょんから

くまのお母さんは、ふとしたことで昔流行った演歌の動画を視聴しました。 坊やも冬が間近な都会の夜空を見上げて、こころが寒かったのかもしれません。 もうすぐ坊やが亡くなって1年になろうとしています。 普段は生活に追われることで涙に暮れることもない…

自死はいけないと思う、ということについて

地元のお役所が発行している自殺予防のニュースレターがあるのですが、くまのお母さんは仕事でそのニュースレターを取り扱うことになりました。 はい、お仕事ですから。 お仕事しますよ。 プライベートとは別ですから。 自死により多くの人が悲しみ苦しむか…

それでも生きていく

5年前の津波の被災地を助けてくれたお医者様の中に、JR福知山線脱線事故のときに救命医療に携わっていた先生がいました。 くまのお母さんとは仕事で少しの間、おつき合いがありました。 ネットである記事を読んで、この先生は福知山線脱線事故で一緒に活動…

花束は

宇多田ヒカルの曲「桜流し」はニューアルバム「Fantôme」に収録されています。 くまのお母さんは「桜流し」という曲を知りませんでした。 映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の主題歌とのことですが、歌詞を読むと東日本大震災で犠牲になった人々へ捧げる…

寄り添う

電通新入社員の自死について。 電話でお母さんが「死んではだめよ」と話しかけたが、その数時間後に命を絶ったと報道されています。 死んではダメというのは、相手を否定しているということなのかしらとくまのお母さんは思います。 それで思いとどまるのなら…

お母さんを楽にしてあげたい

電通の女性新入社員の過労死について労災認定されたというニュースを見ました。 headlines.yahoo.co.jp 記者会見にお母さんしか出ていなかったようなので、お父さんはどうしたのかなと思っていましたら、中学生の頃に離婚したとのこと。 それで「お母さんを…

喪中だから

くまのお母さんは日々の暮らしに追われて「喪中」という言葉を忘れていました。 職場の同僚で、今春、親御さんを亡くしたコアラさんに 「来週の歓迎会に行きますか?」 と聞かれました。 「同じ係の人だし行くことにしたの。」 と答えると 「私は喪中だから…

会えなかった

くまのお母さんが離婚する前に働いていた会社で一緒だった当時は若手社員のとらさんは、社員旅行に坊やを連れて行ったので小学生だった坊やに会ったことがありました。 くまのお母さんが離婚して当時の会社も辞めてしばらくしてから、SNSでとらさんの活躍を…

夏休みの終わり

坊やの大学のお友だちがお墓参りに来てくれました。 途中、いろいろアクシデントに見舞われたものの、無事に坊やのお墓へ案内できて、くまのお母さんはホッとしました。 坊やの大学の同級生たちは、留学して大学5年目だったり院生だったり社会人だったりで…

坊やの同級生

坊やの大学の同級生がお墓参りに来てくれると連絡をくれました。 くまのお母さんは大喜びです。 坊やの先輩がお墓参りに来る予定の日は、大きな台風が直撃した日で、先輩は来られませんでした。 お彼岸にくまのお母さんがお墓参りに行ったら、ビールとジュー…

自死遺族として

jisin.jp 宇多田ヒカルさんが東日本大震災の被災地でコンサートをやりたいとのことです。 くまのお母さんは、うれしくなりました。 くまのお母さんの住む街でもコンサートが開かれるかしら。 絶対に行きたいです。 地元の自死遺族の皆さんに知らせたいです。…

Fantôme

(今日はくまのお母さんはいません。) 宇多田ヒカル ニューアルバム「ファントーム(Fantôme)」が9月28日に発売されるとのこと。 特別、彼女のファンとかいうことではありませんが、「涙色の花束」が彼女の亡き母、藤圭子に捧げる歌のように思えるようになっ…

ソーシャルスキルの弱さ

自ら命を絶ったり、心を病んだりする若者が多い理由のひとつに、「ソーシャルスキルの弱さ」があるそうです。 dot.asahi.com 「小・中・高の問題が、そのまま大学生の問題に棚上げされている」 とか、まさに坊やのことではないかしらとくまのお母さんは思い…

彼岸

彼岸の入りの日にくまのお母さんはお墓参りに行きました。 坊やは菊の花が好きではないのですが、仏花といえば菊の花です。 まぁいいか… 納骨以来、1度来ていますが、お墓に缶ビールとジュースのお供えがしてあってビックリしました。 誰が来てくれたのでし…

卒業アルバム

「卒業写真のあの人はやさしい目をしてる」 坊やの大学の卒業アルバムが届きました。 坊やは大学を卒業できませんでしたが、個人写真を撮っていてアルバムに載るというのでくまのお母さんはアルバムを購入することにしたのです。 個人写真の撮影は大学4年の5…

くまのお母さんのお茶会

秋祭りも終わりました。 コスモスの花があちこちで咲いています。 くまのお母さんは暑さに弱いので、まだまだ半袖の服を着て汗を拭き拭き仕事をしていますが、秋の気配にホッと息をついています。 秋といえば、お茶会というフレーズが浮かびます。 何の脈絡…

TOTO Africa

くまのお母さんはカーラジオで久しぶりにTOTOのAfricaを聴きました。 30年以上前の曲です。 全米ヒットチャート第1位だったとか。 昔からこの曲を聴くと心が解放される気がしたものです。 9月の空に似合う気がして、くまのお母さんは家に帰ってからもネット…

台風

台風の影響で坊やの大学の先輩はお墓参りに来られませんでした。 くまのお母さんの家もハザードマップでは浸水域なので、河川の氾濫が起きたらまずいです。 とりあえず位牌と写真、写真はデータがあるのはともかく、坊やのお友だちや先輩からいただいた写真…

日曜日

くまのお母さんは、土日祝日が仕事休みです。 でも今の会社は忙しいというより、仕事量が多いので、残業して休日も仕事をしに行ったりします。 今日は仕事の資料を持ち帰ってきました。 日曜日なのにな。 叔父さん(くまのおじいちゃんの弟)にもお礼のメー…

疲れたな

あっという間に坊やの納骨から1週間。 くまのおじいちゃんのお姉さんの夫が亡くなり、遠い街からくまのおじいちゃんの弟が来ました。 くまのおじいちゃんは9人兄弟ですが、6人いた兄弟のうち4人亡くなって、男兄弟はくまのおじいちゃんと弟1人だけです…

納骨

坊やの納骨が終わりました。 お天気が心配でしたが、石材屋さんがお墓にテントを張ってくれました。 朝に雨が降り、お墓に行った頃はすごく蒸し暑く、暑さにとても弱いくまのお母さんは汗だくでした。 雨よけのテントが日よけになって助かりました。 ご住職…

卒業写真

くまのお母さんは坊やの遺影の写真を替えました。 葬儀の前のものは、Facebookから引っ張ってきた写真でした。 坊やがお気に入りのシャツを着てニコニコしている集合写真。 集合写真だから引き延ばすと画像が荒くなってしまいますが、他にこれと思う写真を手…

帰省

坊やが都会の大学に進学してからは、長期休業中の帰省が楽しみでした。 帰省といっても何週間も実家にいるわけではなく、旅行に行ったりバイトしたり部活の合宿へ行ったりしていました。 お盆もくまのお母さんの家はあまり関係なく過ごしているので、お盆に…

初盆

くまのお母さんは坊やの初盆の準備をしています。 仏壇を掃除して、お花を替えて、お盆のお供えをする飾り付けをネットで見たものを真似てやってみます。 くまのお母さんは仏壇のある家で育っていませんし、宗教も特にないので何もわかりません。 でも初盆だ…

あきらめたのだろうか

坊やは自分を貧困母子家庭でメンタルの弱い母の元で育ったと思っていたみたいです。 くまのお母さんは、それを否定はしません。 克服して生きていきたいという思いの方が強かったですし、坊やもがんばれると思っていました。 それだけの能力を持つ子だと思っ…

扶養家族

くまのお母さんは、正社員の仕事を探しにハローワークへ行きました。 窓口の担当者が 「扶養家族が1人と登録されていますが、変わりないですか?」 と聞きました。 扶養家族がいるかどうかなんて、求職情報として必ず必要なんでしょうか。 「いません。」 …

墓参り

坊やのスマホですが、解約後もSIMカードを返却する必要がなかったので、今でもWi-Fi使って見ることが出来ます。 坊やの大学の友だちのLINEグループ(実は坊やはこのグループを非表示にしていた)で 「○○の墓参りだからね」 と書いた友だちがいて、お盆が来る…

絶望する

ameblo.jp そう、きっと坊やも「親への淡い期待」があったのだと思います。 絶望したくなかったんですよね。 でもちゃんと絶望したら希望が見えるんですね。 くまのお母さんも離婚前後はそうだった気がします。 まだいろいろと引きずっているし、挙げ句の果…

夏祭り

くまのお母さんは今年も夏祭りに参加しました。 同じ会社の人で舅さんが亡くなったから、今年は夏祭りには出ないと言ってた人もいましたが、お嫁さんの立場ではまた違うのでしょう。 くまのお母さんは普段通りの生活を続けていくと決めていますから、お祭り…

第1回 若者自殺対策全国ネットワークフォーラム

(今日はくまのお母さんはいません。) peraichi.com こんなイベントがあるそうです。 何が出来ますか? 例えば、学校に行かなくなるとかいう状況は一つのリスクになりうると思いますが、うちの子に限って言えば、大学に行かなくなってしまうということはあ…

その選択は、間違いです。

(今日はくまのお母さんはいません。) とある納棺師のTwitterで時々つぶやかれる 「その選択は、間違いです。」 今朝もつぶやいていましたが、この方の「自死は選ぶもの」という認識を変えることは出来ないのだろうなと思いました。 これはあくまでも今生き…

空より高く

「空より高く」という合唱曲があります。 途中、「蛍の光」のメロディになってます。 5年前、大きな津波が来て絶望を感じていた時、くまのお母さんはラジオでこの歌を初めて聞きました。 人は空より高い心をもっている どんな空より高い心をもっている だか…

お墓

お盆が来る前に、お墓を建てることにしました。 坊やの大学の先輩や同級生がお墓参りしたいと言っていたので、いずれお墓を建てるならば、お盆の頃にお墓参りできるようだと良いかなぁとくまのお母さんは考えました。 お墓は遺骨を納める場所であって、「千…

疲れました

くまのお母さんは新しい仕事に就いて2か月過ぎましたが、まだまだ慣れません。 時々、職場の近くの大学生たちの姿を眺めるのが楽しみです。 坊やもあんな風にお友だちとキャンパスを歩いたり自転車に乗ったりおしゃべりしたり、ご飯食べたりしたんだろうなっ…

カフェエプロン

くまのお母さんは、坊やのカフェエプロンを洗濯してアイロンをかけました。 この前、坊やのアルバイトのときに着た衣類を洗濯して、もう坊やの服を洗濯してアイロンかけることもないのかなと思っていましたが、坊やが都会で買ったカフェエプロンを持ち帰って…

小学校の保健の先生

くまのお母さんは仕事の関係で、坊やが小学生の頃の保健の先生とメールをしました。 坊やのことは何となく記憶にある様子でした。 もう10年以上も前のことなのです。 保健の先生はメールに 「立派な大人になったでしょうね。」 と書いてきました。 さて。 …

命を丸ごと受け入れる

(今日はくまのお母さんはいません。) 生まれながらに脳に重い障がいを持ち、10歳でその生涯を終えた男の子の話です。 dual.nikkei.co.jp 「いつ終わるとも分からないのなら、毎日を大切に生きることしかない。自分の分身のように大切なわが子を失うという…

ひとりぼっち

くまのお母さんは地元の大学の図書館のカフェスペースで昼休みを過ごすことがあります。 お昼時には、ひとりで食事したい学生さんや友だちと静かに過ごしたい学生さんがやってきます。 男の子で時々ひとりでお弁当を食べている子を見かけます。 知ってる学生…

コミックを買った

くまのお母さんは、坊やが亡くなる前に見たというアニメの映画がコミカライズされているのを知って、早速、コミックを取り寄せてお供えしました。 坊やのアパートを片付けに行った時、乃木坂46のポスターがあって、アイドルとかそれほど好まない子だったと思…

悲しみが増えた

くまのお母さんは今日の朝刊を読んでいて驚きました。 くまのお母さんが新卒で就職したときの同期のうしさんのお子さんが亡くなったことがお悔やみ欄に載っていました。 確か坊やと同い年の子です。 地元の大学を卒業してその後は就職していたんでしょうか。…

サンドイッチマンと東日本大震災

(今日はくまのお母さんはいません。) 今、ラジオでサンドイッチマンの被災体験を聞きました。 お友だちが津波で家族を亡くして、1年後、そのお友だちが 「子どもに会いに行って来る」 と書き置いて亡くなったそうです。 表にでないだけで、こういう話は被…

合同追悼式典

(今日はくまのお母さんはいません。) 息子の葬儀をおこなった葬儀社で合同追悼式典を開催するというので行ってきました。 意外と知らない人ばかり(当たり前?)で、それが気楽でよかったです。 自死遺族とかそうでないとか、関係なく故人を偲ぶ時間を過ご…

生き延びる

坊やはくまのお父さんにいじめられて育ちました。 坊やがいなくなったのは、それが影響しているとくまのお母さんは思っているのですが、世の中には親に殺されかけながらも生き延びる子もいるのですよね。 生き延びてほしかったなぁとくまのお母さんは思いま…

奨学金返還免除通知

(今日はくまのお母さんはいません。) JASSOから息子の奨学金返還免除通知が届きました。 全額免除になりました。 ありがたいのか悲しいのか… 息子は奨学金の返還が気になって、大学3年生までしか奨学金を借りませんでした。 それでも貸与総額は相当なもの…

たれぱんだ

(今日はくまのお母さんはいません。) たれぱんだのフィギュアのガチャを見つけました。 なつかしい。 息子が5歳頃に、たれぱんだが流行っていて私もお気に入りでした。 無表情だけど癒される感じがよかったです。 どうやらリラックマに取って代わられたよ…

自死と労災

くまのお母さんの会社の人が3か月ほど前に自死したとのことで、労災申請の関係でご遺族の方が会社に来られたそうです。 3か月前は、くまのお母さんは今の会社で働いていませんでしたので、亡くなった方のこともわかりませんし、状況も知りません。 その方…

大学の同窓会

坊やの大学の同窓会から郵便が転送されてきました。 総会の案内のダイレクトメールでした。 坊やはもういないんだから、同窓会にも連絡しなくちゃねと、くまのお母さんはダイレクトメールを読んでみると… 坊やは同窓会費を2021年まで払っているということが…

引き金

くまのお母さんは去年の日記を見返してみました。 冬も春も夏も秋も坊やは体調がよくありませんでした。 そんな中、就活をして、卒論に取り組み… 思うような結果がなかなか出なかったのです。 くまのお父さんには理不尽に怒鳴られる、バイトも体調の悪さをう…

過去のこの日

(今日はくまのお母さんはいません。) フェイスブックに「過去のこの日」って出てきますが、設定で変えられるとFB友に教えてもらいました。 彼女は親御さんを亡くして1年になるので、そのときの感情を思い出すとしんどいとのことで。 なるほどと思い、私の…

花を摘む

くまのお母さんは、庭に咲く花で仏壇にお供えする花にいいのがないかなぁと探してみました。 名前がわからない白い小さな花が咲いていましたので、それを摘んでみましたが、なんだか弱々しいというか、くたっとした感じがしました。 それでも仏壇の小さな花…