くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

僕が死のうと思ったのは

NHKハートネットTVで「#8月31日の夜に。~2019年夏休み ぼくの日記帳~」という番組をやっています。

くまのお母さんはテレビは見ませんが、ちょっとライブ配信を見ました。

amazarashiの秋田ひろむさんが出演してライブやってました。

「僕が死のうと思ったのは」という曲です。

坊やが生前に聴いていた曲です。

歌を聴いて死ぬのをやめられたら苦労しないよなぁというのが、くまのお母さんの正直な感想です。

 

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待たされた

くまのお母さんは、持病があるので2か月に1度ほど病院に通っています。

総合病院なので検査の結果を待ってからの診察になるのですが、待ち時間が長いです。

最近、事前検査をするようになり、予約日の前に検査だけ受けて予約日は診察だけ受けることができます。

そのシステム、時間に余裕がある人はいいでしょうけれど仕事があるから難しいなとくまのお母さんは思っていました。

でも今月はお盆休みがありましたので有休を取ったりしなくても事前検査を受けられると考えました。

ところがくまのお母さんはその病院で2つの診療科を受診するので、受付の場所が違うところを案内されたら、事前検査のない方の診療科の待ち時間が長くなってしまいました。

これではせっかく事前検査を受けて待ち時間を作らないようにしようとしたのに、すっかり無駄になってしまいました。

やはり受付場所が変わったことで事務の担当者が勘違いしたようです。

自分から伝えるべきことが何か考えなくてはいけないのかなぁとくまのお母さんは思いました。

書類やデータを見ればわかるでしょ。

マニュアル通りにやっていればそれはそちらから確認すべきことでしょ。

なんて思ってもみますが。

それにしてもくまのお母さんは、歳を取ってきたら待つことが苦手になってきたように思います。

忙しいというわけではないのです。

自分からボーッとする時間を過ごすのは積極的にしますが、強制的に待たされるのを不愉快に感じるようになりました。

というわけで、愚痴っぽくなってしまいました。

 

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大丈夫

くまのお母さんは、映画「天気の子」を見に行きました。

空は彼岸とつながっているんだなぁっていうことをビジュアルで見られたように思いました。

そして、映画の挿入歌の「大丈夫」。

クライマックスでこの歌が流れますが、坊やが亡くなる直前にくまのお母さんに何度も「大丈夫」って言っていました。

だからくまのお母さんは大丈夫っていう言葉はもともと好きな言葉ではないのですが、ますます距離を感じるようになりました。

「大丈夫になりたい」という意味を少し考えたいと思います。

 

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お盆ですが

暑いのが超苦手なくまのお母さんです。

北国でさえ35℃になるんですから…

でも北国はお盆が過ぎると夏も過ぎるはず。

というのは昔話になりそうです。

それでも先週よりは楽になりましたね。

と思って油断して洗車していたら、汗かきました。

お盆ですが、くまのお母さんはお盆だから坊やが帰ってくるとか思わないです。

いつでもどこでも坊やはいると思うからです。

それにお盆ってご先祖様をお迎えするっていう雰囲気ですよね。

ご先祖様と違うし。苦笑

坊やの好きだった漫画家さんや作家さんの最新作も見つけたら買ってお供えしていますし。

お盆じゃなくっても普通にやってますから。

と思っているとお盆の飾り付けが面倒になってきました。

たまにはビールでもお供えしましょうか。

 

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時は止まっている

SNSで坊やの同級生のおめでたい話を見たくまのお母さんです。

彼は坊やが亡くなった時、SNSを見てお悔やみに来てくれた子でした。

そうやって、みんな歳をとって大人になって生きてゆく。

そんな当たり前の生活が坊やには訪れなくて。

坊やは永遠の21歳。

NHK大河ドラマのいだてん第26回では、関東大震災で妻が行方不明になった増野さんが夢半ばにしてこの世を去ったであろう妻の遺志を、日本女子初メダリストの人見絹枝に見たかのように万歳を叫ぶ姿が印象的でした。

時は止まったけれど、くまのお母さんは時空を超える何かを信じているのです。

 

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小さな旅

坊やの月命日。

くまのお母さんは、坊やが好きだったアニメの聖地巡礼へ行きました。

いつか行きたいって思っていて、ようやく行けました。

池袋駅…くまのお母さんは何十年ぶりかで訪れました。

坊やは亡くなる前、池袋から私鉄に乗って小さな街へ気晴らしに出かけたのですが、池袋駅に戻ってきたら、具合が悪くなったと言ってたことを思い出しました。

くまのお母さんにとって、都会の駅はどこも混雑していて、田舎にはない独特の空気感があって、苦手な場所ではあるのですが。

坊やはそれでも都会が好きで都会で暮らしたかったんですが。

アニメの聖地のスポットにお寺があるのですが、そのお寺でアニメのキャラクターの絵馬やお守り、おみくじが売られていて、もちろん買いました。

御朱印もいただきました。

聖地巡礼のノートにも書き込みをしてきました。

帰宅して仏壇にグッズや御朱印をお供えしました。

そのお寺は、うちのお寺と同じ宗派のお寺でした。

くまのお母さんはいつまで坊やの思い出を辿る旅ができるかなと考えます。

歳を取ってからも時間をかけてでも一人で出かけられるように。

 

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安楽死

日本人がスイスで安楽死を遂げたというNHKの番組をネットで見ました。

安楽死という言葉はくまのお母さんにはなじまないなと感じます。

自殺幇助

それ以上でもそれ以下でもないのではないでしょうか。

それでも精神疾患が理由での安楽死はスイスでも認められないとのこと。

死にたい気持ちと自己否定はイコールではないのかなとくまのお母さんは思います。

今の自分を否定しているということです。

ダメな自分を認めることは実はハードルが高いのでしょう。

くまのお母さんはダメな自分を認めていきたい。

 

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