くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

幸せな人が考えること

(今日はくまのお母さんはいません。)

SNSでこんな投稿を見ました。

座間の事件で、ネットが悪いっていう人いるけど、そうじゃないよね。

結局、何があっても自殺しないっていう「生き抜く力」を身につけることなんだと思う。

やっぱり教育なのかなあ。親だけじゃなくて、大人全体の。

 はいはい。

我が子はそんなことしないって思っているから、そういう発信できますね。

自死した若者の親だって、我が子が生きていた時はそう思う人も多かったと思うんです。

<この投稿をした人へ言いたいこと>

生き抜く力って何さ?

具体的に述べてほしいわ。

そういうことを親がコントロールできるとか思い上がりもいいところだな。

何もわかっちゃいないのねということが、よくわかりましたよ。

あなたも体験してみなさい。

我が子が自死するとはどういうことか。

ご自分はそういうことしないような教育しているから関係ございませんか?

 

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同窓会通信

くまのお母さんは、坊やの出身高校のホームページを久しぶりに見ていました。

同窓会のページを見ると、直近の同窓会通信が載っていて

「訃報欄に掲載の昭和◯◯年卒 ◯◯様、◯△様はご存命ですので訂正いたします。」

と書いてあり、その号の訃報欄を見るとちゃんと坊やの名前も載っていました。

くまのお母さんが同窓会事務局に連絡したからなんですが、多分。

そして今気がついたのですが、くまのお母さんの前の前の職場の若い社員さんも同じ訃報欄に載っていたのでした。

忘れていただけかな。

そうか、彼は坊やの先輩だったんですね。

くまのお母さんは彼も自死だったんじゃないかなと思っているんですけれど。

それにしてもご存命の方を亡くなったことにするって、どうしてそうなるんでしょうね。

遺族以外からの情報を元に掲載するんでしょうか。

ないわーって感じです。

 

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iPhoneのメモリー

くまのお母さんのiPhoneの通知音がしたので、何かな?と思って手に取ると、メモリーが作成されたという通知でした。

新しい機能なのかな?

くまのお母さんはiPhoneを使いこなせていないので、よくわかりません。

モリーって何?って思って写真を開くと、坊やの写真がいっぱいセレクトされていました。

なんで???ってくまのお母さんは思いました。

なんで今のタイミングで坊やの写真のコレクションが自動で作成されるのか。

日付と写真を見て、思い出しましたよ。

坊やが亡くなったと都会の警察から真夜中に電話が来て、朝になってくまのお母さんは都会に行って、坊やのスマホを手にしたのでした。

坊やは生前、SNSでくまのお母さんと繋がることをイヤがっていましたが、坊やのスマホを使って、やっと繋がりました。

坊やのお友だちのSNSにアップされた写真に、楽しそうな坊やがたくさん写っていたので片っ端から画像をくまのお母さんのiPhoneに保存していったのでした。

坊やの大学生活は楽しいこともたくさんあったことを忘れません。

つらいことも悲しいこともうれしいこともすべてが思い出です。

「写真 App がライブラリの中から、きっと忘れたくない人や場所、休暇などを自動で見つけ出し、厳選したコレクションという形で見せてくれます。これが、「メモリー」です。」

Appleサポートに書いてありました。

きっと忘れたくない人か。

ありがとうiPhone

 

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退屈

くまのお母さんは仕事を辞めて7か月になろうとしています。

起業の勉強や準備(?)をしてみたり、新しいコミュニティに参加してみたりして、知り合いになった人はずい分増えました。

その一方で、平日の昼間からショッピングセンターに行ったり、カフェに行ったりする生活はどうなんだろうと思います。

今はくまのおじいちゃんとくまのおばあちゃんと暮らしていて、二人とも歳をとりましたが元気な年金生活者なので、くまのお母さんは今までで一番、何にも縛られない自由な時間を手に入れています。

くまのお母さんは何がしたいのかしら?

仕事をして収入を得ないと将来、一人ぼっちになった時に困るんじゃないかという不安もあります。

くまのお母さんが死んだら、その後のことを考えて段取りしておかないといけないのかなとぼんやり思います。

家のことやお墓のことです。

終活っていうんですか。

真面目に考えないといけないなぁ。

きっとくまのお母さんみたいに一人暮らしで頼る人がいない状況になるって、他にもいそうな気がしますが。

今は明日食べるご飯には困らないし、こうやってインターネットも使えます。

無職暮らしにもだいぶ慣れてはきました。

くまのおばあちゃんは歳をとってもご飯の支度ができるので、介護予防を考えてできることはしてもらっていますが、メニューがワンパターンになります。

だから、くまのお母さんは畑の野菜を使っておかずを一品作ったり、手作りおやつを作ったりしています。

もしも、くまのお母さんがお勤めに出るようになれば、そういうことができなくなるなぁとか思います。

週3回働いて、去年と同じくらいの年収があればうれしいんだけどな。

 

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生きていくのがつらい

(今日はくまのお母さんはいません。)

私の大好きな夜廻り猫の漫画のセリフです。

離別母子家庭で育った娘が他県で就職する理由が

「おかあさんといると生きていくのがつらい」

からなのです。

withnews.jp

漫画の作者の深谷かおるさんは、毒親をヒントに漫画を描いたとのことです。

私の息子はおそらく父親がいると生きていくのがつらかったと思います。

私は息子が小学生の頃に「毒になる親」という本を読み、これはまさに息子の父親のことではないかと思いましたが、最後まで息子には言えませんでした。

でも大学生になった息子は自分で「毒になる親」という本を見つけて読んだらしいです。

スマホに本の写真が残っています。

思いを共有できなかったことが残念です。

生きていくのがつらくても生きていく道はあったと思うけれど、そう思うとこの漫画に出てくる母親がうらやましいのです。

だけど私には今しかないわけで。

私は今を生きるしかないのです。

 

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ハローウィン

くまのお母さんが住む田舎の町でも、ハローウィンの飾り付けが目立ちます。

坊やが小さい頃は、ハローウィンのイベントなどは今ほど盛んではなかったので、ハローウィンだから何かすることもありませんでした。

でも、最近はお菓子売り場などは、クリスマスのイベントみたいなノリになっているので、それに便乗しようかなぁとくまのお母さんは思います。

仏壇にお菓子などをお供えすると下げて食べなくちゃいけないので、本当はたくさんお菓子や飲み物や果物をお供えしたいのだけど、食べたらますますくまのお母さんは太る一方だと思うので、普段はあまりお供えしないのです。

毎朝の炊きたてご飯とお水は欠かしません。

ブランド米の美味しい新米を買ったので、それを炊いてますが、白いご飯が好きな坊やに食べさせたかったなぁと思います。

というわけで、ハローウィン用のお菓子を買ってきてお供えしました。

坊やが高校時代に行ってたお気に入りのケーキ屋さんのお菓子です。

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何か良くないことが起きた時

(今日はくまのお母さんはいません。)

心屋さんのブログを読んで、楽になると思った考え方を見つけました。

手を替え品を替え、心屋さんは何度も同じことをブログに書いてきたと思いますが。

目に止まった時が気づく時。

ameblo.jp

          いいことしてても
   罪がなくても
悪いことは
起こるのよ

これはきっと罪悪感を手放すようにするための考え方なのだろうと思います。

じゃあ、そこからどうしたらいいの?ってことなんですが。

原因と結果という考え方を手放すことが大事ということなのでしょうかね。

 

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