くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

秋のお彼岸

くまのお母さんは、秋のお彼岸なので坊やのお墓参りに行きました。

くまのおじいちゃんとくまのおばあちゃんも一緒です。

くまのお母さんはお墓に坊やがいるのだとか思いませんが、供養だと思ってお墓参りします。

くまのお母さんより早く、くまのおじいちゃんとくまのおばあちゃんは亡くなるでしょうから、そうすると、くまのお母さんは一人ぼっちになります。

元気なうちはいいのですが、くまのお母さんが死んだらお墓をどうにかしないといけません。

そもそも、くまのお母さんを供養してくれる人はいないので、永代供養にするしかないと思っています。

菩提寺で永代供養もしていますが、時期を見て相談しないといけないかなと思います。

こんなに早く終活を考えるとは思いませんでした。

坊やをあてにしていたのですね。

坊やは坊やの人生があると思って、都会にも出しましたが、くまのお母さんが死んだら後のことは頼めると思っていました。

本当に「これからどうしよう」です。

でもこれから10年、20年先は時代や世の中も変わっているでしょうから、なんとかなるだろうと思います。

 

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雨に濡れない

彼岸の入りです。

お彼岸でもお盆でも、坊やを供養することについてはいつもと変わりありません。

美味しそうな坊やが好きそうなお菓子をお供えして、仏壇を掃除するくらいです。

今日は午前中は晴れていましたけれども午後から大雨と雷でした。

お墓参りは明日か明後日行こうかなと思っていましたので、正解でした。

お墓にお供えした花が大雨に打ちひしがれるのは悲しいので。

今日の午後はちょっとドライブに行こうかなと思いましたが、出かけなくて正解でした。

今夜はくまのお母さんの仲間内の勉強会があるので、それには行くつもりです。

雨雲も落ち着いてきたようです。

 

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ゼラニウムの香り

mochidukino.hatenablog.com

くまのお母さんはアロマトリートメントのサロンに行きました。

精油を選ぶ時、ゼラニウムを嗅いだら、坊やの香りはゼラニウムかしらと思いました。

くまのお母さんは精油の名前と香りをなかなか覚えられません。

やっと、一致しましたよ。

さて、なぜゼラニウムでしょうね。

ゼラニウム精油は、自律神経のバランスを調整する効果により、ストレス性の不調に効果的なのだそうです。

坊やはあちらの世界で、ゼラニウムの香りに癒されているのかしらと思いました。

そして今日は、国民健康保険税の第2期分はいつ納めるんだったかなと思ったのです。

今までもなんとなく気になりつつ、まだいいのかなと思ってました。

ツイッター国保税を納めたと呟いている人がいたからかもしれません。

すると…

期限が8月末でした。

あ、これは督促状からの延滞手数料100円コース!とがっかりしましたが。

督促状は来ていないので市役所に確認すると、督促状の発送は明日なんだそうです。

だから、今日中に支払えば延滞手数料は不要なんだそうです!

さぁ、くまのお母さんは近くの郵便局へ急ぎましたよ。

営業時間内に支払いがすみましたよ。

やったー!

きっと坊やが教えてくれたのかもしれないねって思うことにします♪

 

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死亡率100%

人間の死亡率100%と言われますね。

いつかは死ぬんだけど、それが今日とか明日とか思っていないのですよね。

くまのお母さんは坊やが亡くなってから、自分がいつどうやって死ぬのかなぁって考えます。

くまのおじいちゃんとくまのおばあちゃんは、くまのお母さんより早くなくなると思います。

兄弟姉妹のいないくまのお母さんは一人ぼっちになったら、どうやって生きていこうかなぁと思います。

でも一人ぼっちで生きているのは、くまのお母さんだけじゃないですね。

似たような境遇の気が合う人たちと支え合って生きていけたらいいなぁと思います。

くまのお母さんがもっと歳をとったら、一人ぼっちの高齢者は今より増えていると思うので、きっと仲間ができるんじゃないのかなって期待しています。

 

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蝉時雨

くまのお母さんは、新幹線に乗って都会に行って来ました。

坊やの好きだったゲームのコラボカフェがオープンするというのです。

働いていなくて収入もないけど、今でないと行けないもんねと思って、思い切って入場チケットをネットでポチッとしました。

都会はくまのお母さんの田舎と同じくらいの気温だったのに、とてもムシムシして汗ばんで不快でした。

坊やがお参りしていた大きな神社にも行きました。

蝉時雨がすごかったです。

坊やがこのゲームで遊べなくなってからも、色々なキャラクターやイベントができて、くまのお母さんも楽しんでいます。

コラボカフェ、坊やもくまのお母さんと一緒に楽しんでくれたかなぁ?

久しぶりに都会を歩き回って、くまのお母さんはまだ疲れが抜けないけれど、行ってよかったです。

 

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星になった

(今日はくまのお母さんはいません。)

headlines.yahoo.co.jp

北海道で遺体で見つかった中国人女性は、遺書とみられるメモを残していたそうです。

父親は我が子の自死が信じられない様子だったとのこと。

そりゃあそうですよね。

信じられないというか、信じたくないです。

「健康で頭の良い娘だった」と報道陣に語ったとのことですが、親が見えてない面があるのですよね。

だからこそ、信じられない。

「うちの子に限って」

と思うのですもの。

 

追記:Yahoo!の記事が削除されたので、別なリンクを貼ります。

www.recordchina.co.jp

 

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向き合う

くまのお母さんは、坊やの3つあるツイッターアカウントで、亡くなる4か月前に登録した新しいアカウントを久しぶりに見ました。

 

たぶん、その頃から死にたい気分になっていったのかなぁと思います。

就活がうまくいかない。

好きな女の子とうまくいかない。

それだけだったのでしょうか。

 

就活がうまくいかないから、みんなが死にたくなるわけじゃない。

うまくいかなくてツラいとき、どうやって生き延びるか。

それが大切だったのでしょうか。

 

くまのお母さんは、自分より優秀な坊やが就活がうまくいかないとか、ちょっと信じられないって思ったのは事実です。

だけど、くまのお母さんの若い頃とは世の中、だいぶ変わってしまいましたものね。

そこを考えてやれなかった。

 

そうしているうちに、根っこにあったと思われる、くまのお父さんとの関係が悪くなったこととか。

バイト先で上司に叱られたとか。

バイトの仕事が肉体的にきつかったとか。

駅で倒れて救急車で運ばれたとか。

 

くまのお母さんが近くにいたら、一緒に住んでいたら、坊やの顔を見られるのと見られないのは、相当違ったかもしれません。

 

坊やの大学の同級生のツイッターを見ていると、忙しかったり、色々あるけど頑張ってる姿が垣間見えて、うらやましいです、正直。

みんな大手企業に就職して、坊やは肩身がせまい思いをしていたかな。

繊細な坊やが生き延びるには、どうしたらよかったのでしょう。

 

くまのお母さんが生きる意味は、坊やの存在をこの世にとどめておくためでもあります。

坊やによくしてくれた先輩たちも坊やを覚えておいてくれると思いますが、くまのお母さんは坊やの母親として坊やが生きた証をたどっていきたいと思います。

 

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