くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

向き合う

くまのお母さんは、坊やの3つあるツイッターアカウントで、亡くなる4か月前に登録した新しいアカウントを久しぶりに見ました。

 

たぶん、その頃から死にたい気分になっていったのかなぁと思います。

就活がうまくいかない。

好きな女の子とうまくいかない。

それだけだったのでしょうか。

 

就活がうまくいかないから、みんなが死にたくなるわけじゃない。

うまくいかなくてツラいとき、どうやって生き延びるか。

それが大切だったのでしょうか。

 

くまのお母さんは、自分より優秀な坊やが就活がうまくいかないとか、ちょっと信じられないって思ったのは事実です。

だけど、くまのお母さんの若い頃とは世の中、だいぶ変わってしまいましたものね。

そこを考えてやれなかった。

 

そうしているうちに、根っこにあったと思われる、くまのお父さんとの関係が悪くなったこととか。

バイト先で上司に叱られたとか。

バイトの仕事が肉体的にきつかったとか。

駅で倒れて救急車で運ばれたとか。

 

くまのお母さんが近くにいたら、一緒に住んでいたら、坊やの顔を見られるのと見られないのは、相当違ったかもしれません。

 

坊やの大学の同級生のツイッターを見ていると、忙しかったり、色々あるけど頑張ってる姿が垣間見えて、うらやましいです、正直。

みんな大手企業に就職して、坊やは肩身がせまい思いをしていたかな。

繊細な坊やが生き延びるには、どうしたらよかったのでしょう。

 

くまのお母さんが生きる意味は、坊やの存在をこの世にとどめておくためでもあります。

坊やによくしてくれた先輩たちも坊やを覚えておいてくれると思いますが、くまのお母さんは坊やの母親として坊やが生きた証をたどっていきたいと思います。

 

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思考停止の言い訳

(今日はくまのお母さんはいません。)

ツイッター

「自責は精神的リスカなんですよ。痛みが伴うから、生きている実感が得られる上に、思考停止の良い言い訳になる、中毒性の高い行為です。」

と主治医に言われたことを呟いている人がいました。

自責は脳への自傷行為ということでしょうか。

自死遺族あるあるかもしれませんが、現実に向き合うには、個人的にはただただ個人を供養していくことなのではないかと思うのです。

それから、自死遺族は援助希求能力を高めて生き延びる力を身につける必要があると思うのですが、もっと気軽に助けを求められる場がなくてはならないと思います。

自分の気持ちに蓋をするのは私もしょっちゅうやっていますが、それが幼い頃から私が生き延びるための方法でもあったのです。

一人で頑張ることは生きづらくなっていくことかもしれないなと思います。

 

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全力で生きる

くまのお母さんは坊やを3歳まで抱っこで育てました。

どちらかといえば育てにくい子でした。

歩けるようになっても一人でどこかへ行ってしまうということは、絶対にありませんでした。

いつもくまのお母さんにくっついていました。

坊やにとって、この世は安心できるものではなかったのでしょうか。

くまのお母さんにとって、この世が安心できるかといえば決してそうではないのですけれども。

坊やは発達障害ではありませんでしたが、デリケートなタイプでした。

(幼児期に発達障害について専門医に相談していました。)

抱っこを要求する坊やをくまのお母さんは肩がこるから大変だと思いつつ、

「今、がんばって抱っこしていたら、坊やが大きくなったらきっと楽になる。」

と信じて乗り越えてきました。

坊やが大きくなって、子育てが楽になったかというと、抱っこばかりしていた頃の大変さはなくなって楽になりました。

デリケートな部分は変わりなく、幼稚園や学校も楽しいことばかりではなかったです。

塾にはほとんど行ったことがなかったけれど、勉強はよくできました。

大学も第1希望の都会の国立大学に現役合格できました。

そんな坊やを見て、くまのお母さんは自分のコンプレックスが解消されたように思いました。

いや、自分の夢を子どもに叶えさせるように仕向けたつもりはありません。

坊やが好きなことをしてほしいと思っていました。

そのためにくまのお母さんができることはがんばりました。

環境を整えることです。

基本的な生活習慣を身につけるとか、ご飯をちゃんと食べさせるとか、知的好奇心はできるだけ満たすとか。

それって、将来に備えた行動だったのかもしれません。

今を生きるというのとは違っていたでしょうか。

「将来のことを考えると今が楽しい」という認識はなかったです。

今を楽しむことを知らなかった。

だから坊やも今を楽しむことがわからなかったかもしれません。

ameblo.jp

 

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量子力学とか死後の世界とか

坊やが亡くなってから、自死遺族の方のブログや死んだらどうなるのか的なサイトを見るようになりました。

飯田史彦先生の「生きがいの創造」を読んで、亡くなった人がどうなるのかということについての考え方を知りました。

最愛の息子よ!ママの声聞こえる?のLOVEさんが量子力学のことを書いてくださった記事を読み、不思議な出来事は科学的に論ぜられていることに感銘を受けました。

大石橋.jp@漫画石橋式第一巻発売中! (@jp_Illustrator) | Twitterイラストレーターさんが霊感が強い方で、ご自身の体験を漫画にされているのを読み、「きちんと供養された霊が来るとお線香の香りがする」というので毎朝、仏壇にお線香をあげることは良いのだとモチベーションが上がりました。

LOVEさんのブログで知ったBeautiful Life アドバイザーryuruさんが伝えてくださるパラレルワールドも興味深く、ryuruさんのツイッターをフォローしています。

見張ってると現実的が変わらない〜量子論的ゼノン効果|イラスト描いて日本の医療を「変」にします。看護師えいこのえいこさんのブログで、量子力学についてわかりやすく紹介しているのを読み、「おもちゃの兵隊はずっと見張っていると動かない」ということがわかりました。

最近はニューヨーク在住のマスターヒーラーである小林健さんの「5度の臨死体験が教えてくれたこの世の法則」を読み、ここでも量子物理学のことが書かれていて、いわゆる死後の世界はあると信じることで、この世を楽に生きることができるのだろうなと思いました。

くまのお母さんが思うに、やはり今を生きることが一番大事だということです。

そうすることで過去を書き換えることも可能かもしれません。

大切な人が亡くなった事実を書き換えることは難しいと思うのですが、その出来事をどう捉えるかは自分が選ぶことができます。

それが過去を書き換えることかなと思います。

自分を責めることを選ばないということでもあります。

 

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レジリエンス

(今日はくまのお母さんはいません。)

レジリエンスとは

「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」

ということです。

回復していく力というのでしょうか。

どんなダメージを受けても生き延びることができると言うのですね。

悲しみを経て自分がどう生きていくのかは自分の決心次第です。

めげない、へこたれない、打たれ強くなるというのではないと思います。

生きる力は高めることができると信じて行動することで救われると思います。

wol.nikkeibp.co.jp

 

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心理学的剖検

(今日はくまのお母さんはいません。)

覚悟の自殺は少ないんです。

心理学的剖検の結果、一人の自死者の背景には、

子どもの時代の虐待、

いじめ、うつ、

恋愛問題、

家庭内の問題、

子育て、

職場のパワハラ

介護問題など、

10以上の困難の積み重なりがあることがわかってきたそうです。

自死の姿を客観的に知る。「心理学的剖検」から見えたものは? – 外因死の背景要因とその遺族への心のケアに関する研究

追記:昨日のブログ記事をツイッターにシェアした方がいて、深谷かほる先生が「いいね」していて、ドッキリしました。(^_^;)

「私が書いたブログです!」って公開で叫べないのが残念…

 

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あの子が危ない

(今日はくまのお母さんはいません。)

悩んでいる人を探して夜の街をパトロールする猫・遠藤平蔵を描く「夜廻り猫」。

今日は新学期に向けたお話でしたので、シェアします。

withnews.jp

この漫画に出てくる制服姿の男の子は、この駅で命を絶った男の子だったのでしょう。

そして、夜廻り猫の遠藤と知り合いなのです。

遠藤は悩んでいる人の話を聞くけれども解決はしません。

男の子は遠藤に話をしたけれども命を絶ってしまったんだなと思いました。

だけど、この漫画に出てくる女の子は思いとどまったのでした。

前に公開された映画「ちょっと今から仕事やめてくる」に似ているシチュエーションだなと思いました。

そうやって救われている人は実は結構いるのではないかなと思ってみたりします。

 

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