くまのお母さんの物語

一人息子を亡くした、くまのお母さんの物語(ナラティブ)です。

模様替え?

くまのお母さんが住む北の地方は、冬は寒いので切り花がとても長持ちします。

花屋さんで買ったお花が2週間経っても、捨てるのがもったいないほどなのです。

でも2週間ほど経つと、新しいお花に替えたいなと思います。

今日は花屋さんで新しいお花を買ってきて仏壇のお花を替えました。

坊やは生前、菊の花の匂いを嫌っていたので、菊は基本的に買いません。

洋花が多いです。

庭で花作りをしたいなと思いますが、くまのお母さんは土いじりが得意ではありません。

 

忙しさにかまけて仏壇の掃除もしていなかったので、仏壇も掃除しました。

それから坊やが好きだったゲームのイベントでキャラクターのフィギュアが限定発売されたので、早速買ってきて仏壇周りに飾りました。

もうすぐバレンタインデーですから、チョコレートも買ってきてお供えしました。

ちょっと模様替えした気分になりました。

 

くまのお母さんは仕事辞めたら何をしようかなぁと思います。

半年くらいお勤めはしないで、自死遺族の集まりに行ったり、坊やの暮らした都会を歩いてみたりしたいです。

あと家の片付けもしたいです。

でも社会保険には入っておきたいから、いい条件の求人があれば応募したいなぁと思います。

 

今日はシチューを作りました。

坊やはあまりシチューは喜ばなかったな。

いつか坊やが好きだったハンバーグと揚げ出し豆腐を作りたいな。

 

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仕事を辞める

くまのお母さんは先月、退職願を出しました。

課長は受け取りましたが人事課にまだ出していないようです。

くまのお母さんが退職したいということはうちの係長にしか伝えていないみたいです。

そして毎日ただただ忙しく過ぎてゆきます。

くまのお母さんが退職しようと思ったのは、仕事が多すぎるというのは表向きの理由で、同僚(?)がくまのお母さんの仕事の遅れやクオリティの低さを責めるからです。

てか、話が通じないです。

彼の要求する仕事をこなすには時間が足りません。

残業したくもありません。

そうすると仕事は遅れます。

彼がイライラするのは彼の問題だと思うようにしたら、楽にはなりました。

あんな人のためにメンタル不調になりたくありません。

毎日毎日、よく生き抜いてると思います。

3月末で辞めます。

あと1ヶ月半ちょっとです。

もう少しの辛抱だと思っています。

 

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誕生日のケーキ

坊やの誕生日なので、くまのお母さんはケーキを買いました。

坊やが高校時代に総合的な学習の時間でインタビューに行ったケーキ屋さんに行きました。

先月から新商品が販売されているので、それがお目当てです。

ほおずきのロールケーキです。

仕事帰りでしたが、1個残っていました。

こうして坊やの知らないものが増えていきます。

悲しいけど仕方ないです。

くまのお母さんも白髪が増えました。

そろそろ染めようかなぁ。

坊やは歳をとらないのかなぁと思いつつ、仏壇にケーキを供えました。

去年の坊やの誕生日は、どうしてたかしら。

ブログにも書いていなかったんだな。

ほおずきのロールケーキは甘酸っぱくてふわふわなクリームが美味しかった。

また買うからね。

坊やと一緒に食べたかったなぁ。

 

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誕生日

坊やの23回目の誕生日です。

都会で働いている坊やに

「誕生日おめでとう♪」

ってメッセか電話をするはずだったのになと、くまのお母さんは思います。

ご飯をしっかり食べて、ちゃんと眠ってねって。

仕事はどうかな?大変だろうけど、がんばろうって。

うちの会社の若手社員の男の子が3年で会社を辞めちゃったよ。

最後の1か月は、ほとんど出勤してなかったらしいよ。

どんだけ来たくなかったんだろうね。

辞めるのはアリだよね。

坊やも自分の能力を活かせる仕事はきっとあるんだよ。

なんて坊やと話したかったなと思う、くまのお母さんです。

 

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くまのお母さんの月命日

くまのお母さんは、坊やの月命日には坊やが好きだったお寿司屋さんのお寿司を買ってきて、仏壇にお供えします。

でも、くまのお母さんが転職してからは、忙しく残業をすることが多く、平日に月命日が当たると特別なことができなくなりました。

それでも毎朝、仏壇にお水とご飯をお供えしているので、まぁいっかと思っています。

 

何かのタイミングで涙が出ることはありますが、命日だから月命日だから悲しみが増すということは、くまのお母さんにはありません。

毎日の生活(仕事)に追われているからでもあります。

時々、坊やが生きていれば話をしたいネタや出来事や新しいカフェを見つけると、坊やと話ができなくて寂しいと思います。

生前は坊やは都会の大学生で、くまのお母さんと会うことは1年に数えるくらいでしたが、週に1度は電話で話をしていました。

帰省すると坊やの好きなご飯を作っていましたが、今は坊やの好きだったご飯を作ることがなくなりました。

たまには幼稚園時代によく作っていたお弁当を思い出して作ってみようかしらと思ってみたりします。

 

昨日は、坊やが亡くなる直前に、くまのお母さんの誕生日プレゼントにと思って坊やが買った焼菓子を売ってるお店(フランチャイズなので全国にある)で、いちごのショートケーキを買って仏壇にお供えしました。

そういえば、以前、坊やが帰省したときにこのお店でお菓子を買ったことがあったのを思い出したのかもしれません。

 

1年前の今頃は、坊やの大学の友だちが大学で坊やを偲ぶ会を開いてくれて、くまのお母さんは都会へ出かけて行ったことを思い出します。

うれしかったなぁ。

そうして色々なことが過去になっていくのですが、やはり生きるというのは今を生きるということです。

前を向いても後ろを向いても今を生きていけたらいいと思います。

 

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自分を守るために死んでしまう

くまのお母さんは歯医者さんにいきました。

冷たいものが歯にしみるので診てもらったら、知覚過敏だそうです。

大人のむし歯は歯の生え際が多いんですよと教えてもらいました。

知覚過敏で神経がやられてひどくなると、神経は自分を守るために死んでしまうのだと説明されました。

 

自分を守るために死んじゃうって自死もそうなのかなって思いました。

歯茎が下がったり、歯磨きしすぎて歯の生え際を傷つけたりして、ダメージを受けやすくなるわけですね。

 

自分を守るために死ぬっていうことが、心に残りました。

 

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我が子に先立たれた母親の悲しみ

(今日はくまのお母さんはいません。)

高橋まつりさんのこと。

電通社員がネットに色々書き込んでいるのを見て、彼らには「我が子に先立たれた母親の悲しみ」はわからないから仕方ないのだろうなと思いました。

彼らが自身のお子さんを失って初めて、きっと高橋まつりさんのお母様の気持ちがわかるでしょう。

そうとしか思えません。

プライベートな要因もあってのことらしいですが、遺族としては「会社の過重労働さえなければ」という思いが一番強く、それさえなければプライベートな問題で死に至ることはなかったと考えるのが当たり前でしょう。

メンタル不調は複合的な要因が積み重なることで重篤になっていきますから、一つのことだけが原因で希死念慮を抱くことはないのではないかと思います。

自死遺族としては、周囲の人にされて嬉しかったことや助かったこと、嫌だったことについて発信していくことも必要なのかなと思いました。

言わなくちゃわからないことは、たくさんあるのですから。

(更新しようと色々書いては消し書いては消していました。)

 

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